三石琴乃・井上麻里奈・水樹奈々が語る「美少女戦士セーラームーン」が世界から愛される理由「生きているだけで自分自身が輝いていることを忘れないでほしい」
井上難しいですね。プレッシャーは大きかったですし、星野くんがカッコよくないとこの物語は成り立たないと思いながら演技に臨んだので、それが自分にできるのかという不安はありました。
──どんなところに悩まれたのでしょうか。
井上90年代TVアニメの星野くんというのは、非常に明るくてスポーティで、色々な表情を見せてくれます。快活でイタズラな顔を見せたり、表情がコロコロ変わるけど男らしくて、守ってくれて引っ張ってくれる。そんな印象があって。
──女性人気が絶大な星野くんですものね。
井上そんなイメージを強く持って、原作を最初から読み返したときに、自分の中の星野くんのイメージと、原作の星野くんのイメージって若干違うんです。
原作はもっとクールというか、あまり自分を見せず、そっと寄り添っている。自分の意見をガンガン言うタイプじゃないみたい。そうなると、どうしたらいいんだろうと悩みました。しかもファンの皆さんが求める星野くん像も色んな姿があって。
──確かに、自分、原作、ファンの星野くん像がピッタリ一緒というのはなかなかないかもしれません。
井上実際映像化するとなったとき、どこを取るべきなのかっていうのはすごく悩みました。