2020年5月11日 12:00
今、大注目の映画作家!『水曜日が消えた』吉野耕平監督にインタビュー
コンテ主体の撮影手法や監督自身がCGをやるという体制など、『エンドローラーズ』での経験の延長で作っていた部分が多々あります。ラインプロデューサーの田中(誠一)さん、撮影の沖村(志宏)さん、照明の岡田(佳樹)さんは『エンドローラーズ』チームで、彼らの存在が撮影現場や画作りに関して非常に心強かったです。
── 最後にこれからndjcに参加を考えているクリエイターになにかアドバイスをいただけばと思います。
僕にとってndjcは、長編監督としての可能性をくれた、ひとつの大きな転機でした。(ndjcの)参加を経て、30分の作品を撮ることになった方は、それが今後の自分の重要な名刺のひとつになるのは間違いない。なので、縮こまらずに今ある自分の技術、考え、作家性をプロデューサーやスタッフに全力でぶつけ、形にした方がいいのでは、と思います。
また、最終的にndjcで作品を撮るに至らなかった方でも、その後自分自身で結果を出されて長編を作られている方も沢山いらっしゃいます。再挑戦でもルート変更でも、自分の道を焦らずに歩み続けていくことが大事だと思います。
吉野耕平
1979年生まれ。00年『夜の話』でPFF審査員特別賞。