2021年11月25日 17:00
「俳優業はつくづく不思議な仕事」WOWOW初主演作で高畑充希が感じた実感
監督と相談しながら、ワンシーンずつ積み上げていきました。
――秘めているものがあり、真意をつかませない女性でもあるように感じました。
高畑周りとコミュニケーションを取れているようで取れていないし、絵のことしか考えていなかったりもして。みんながすごく反応するところで、菜穂だけは反応しないこともある。霞をつかむような気持ちで演じていました。全5話の中でどんどん変わっていく役でもありますが、撮影の順番がバラバラだったので難しかったです。
――ご自身と菜穂に共通点はありますか?
高畑夢中になったり、妄想したりするときは、私も外の世界と全くコンタクトを取れなくなります。だいぶマシになったけど、「何を考えているのか分からない」と言われることもあったり(笑)。
仕事でもプライベートでも、自分だけで楽しんじゃってる瞬間はあった気がしますね。でも、特にお仕事の場合はいろんな人と関わるし、ちゃんと線をつないでおかなきゃという意識は年々増しています。ひとりの世界に勝手に入らず、人ときちんと話そうと(笑)。
――そんな菜穂の夫であり、画廊の経営者である一輝を風間俊介さんが演じています。
高畑風間さんは現場のムードメーカーでした。