4年ぶりにアルバムをリリースする家入レオインタビュー「真摯な姿勢で生きる、そのピュアさだけがあればいいんだなって」
って提示したいわけじゃないっていう。
──なるほど。確かに、恋愛に不誠実な男性目線で書いた「愛は鎖じゃない」も、恋愛がすべてじゃないと言い切る「I don’t like you」も、聴き手に自分はどう感じるのかを考えさせる曲ですよね。
しかも、一曲一曲がかなりパンチの効いたワードで作りましたね(笑)。特に「I don’t like you」という曲の歌詞は、私も20代後半になって「今彼氏いる?」「結婚してないの?」と聞かれることが増えて、「今いないよ」「してないよ」と答えたときに相手の方がちょっと困惑されるというか(笑)、それがなんだか腑に落ちないなぁと思うことが何度かあったんですよね。人には恋愛とか結婚だけじゃなく、趣味とか夢とかいろんな形の幸せがあるし、幸せの価値観も人によって違う。私は東京でぐちゃぐちゃになりながら音楽をやってることも幸せだし、もっといえば幸せの数も順番も人によって違っていいと思うんです。
自分の知っている幸せの形にはめていこうとすると、人生すごく窮屈なんじゃないかなと思って書いた一曲なんです。
──皮肉だったりシニカルな要素が入った曲ばかりだけど、出てくる主人公がみんな素直でエネルギッシュで、どこかカッコいい生き様をしてるのも印象的でした。