4年ぶりにアルバムをリリースする家入レオインタビュー「真摯な姿勢で生きる、そのピュアさだけがあればいいんだなって」
──そこまで本音をぶつけてしまうことに躊躇は感じなかったんですか?
すごく難しいんですけど、前まではアルバム作りって自分にとってのセラピーというか、自分の心を整理するための作業に近かったんです。忙しくて気づけてなかったけど、私はあの人のこの言葉に傷ついてたんだとか、この答えを深堀りするとこういう答えになるんだなとか、歌詞を書いていると気づくことが多くて。
でも、『Naked』に入ってる曲たちは、セラピーでありつつ、制作がおもしろくなっていって辿り着いた形でもあるんですよね。この主人公がこんなこと言ったらおもしろくない?とか、こういう行動をさせたらさらに狂気的だなとか、楽曲をおもしろくしたいという意味で制作に没頭できたんです。
例えば、過激なことを歌っている曲も、「私はこう思う」と歌っているように見せて、「あなたはこのテーマについてどう思う?」って尋ねてる一曲だったりする。主人公が「恋愛がすべてじゃないでしょ」と言っている歌に対して、「いや、すべてでしょ!」と思う人もいるだろうし、大切なのはそうやって自分の気持ちを曲にぶつけてコミュニケーションとろうよってことなんですよね。この作品で私は「私はこう考えてます!」