支配人・岩波律子氏に聞く、ミニシアターの草分け・岩波ホールの“re:START”
ですので、お客様にとっても、映画館に足を運ぶウォーミングアップになってくれたらいいかなと思っております」
単なる知識ではない体験を得られる場。岩波ホールはそういう場でありたい
前述のように、今回の<岩波ホールセレクション>、そして『シリアにて』の上映後は改装工事へ入る。
「映写関係、天井、椅子などのメンテナンスです。見かけはあまり変わらないと思います。新しくなったと思っていらっしゃったら、“どこが違うの?”と逆に驚かれるかもしれません(苦笑)。
もう古いので内装なども変えたほうがいいのかなと思いつつ、今の若い方は“レトロ”と言ってくれて喜んでくださったりする。この雰囲気がいいとおっしゃってくれる外国人の方もけっこういらっしゃる。これも私どもの劇場らしさであり、なくしてはいけないのかなと。
まったく別の映画館に変化していることはないので、安心していらしてください」
劇場の再開は来年2月。そこからがまた新たなスタートと言っていいのかもしれない。老舗ミニシアターとしてこれからをどう考えているのだろうか?
「多くの方が当分は、密集することを避けたい気持ちを消すことはできないと思うんです。