THE YELLOW MONKEY、シーズン2始まりの地でエマの誕生日を祝福 30周年ライブ代々木第一体育館公演レポート
「創生児」、『PUNCH DRUNKARD』の「クズ社会の赤いバラ」、そして再集結後の最新アルバム『9999』から「Breaking The Hide」と次々に楽曲を披露していく。
この日のライブのテーマは「エマ」
30年間のキャリアの中から年代を超えて演奏されるナンバーを貫くテーマは「エマ」。「なんと本日は、菊地英昭さんことエマさんのお誕生日でございます!」という吉井の言葉通り、この日56歳の誕生日を迎えたエマを讃え、エマ作曲(または吉井・エマ共作曲)による楽曲をフィーチャーした一夜だった。
菊地英昭(写真:横山マサト)
初期のブギーナンバー「This Is For You」では、「Vocal、エマ!」という吉井のコールをきっかけにエマがボーカルを取り、最後は吉井と見事なハモリを響かせる。「街の灯」のラストの“聞いて下さいな”のフレーズを吉井が会場上手・下手のオーディエンスにアピールするように歌い上げ、熱い拍手との「コール&レスポンス」を描き出す……といった具合に、感染防止の観点から客席には歓声もシンガロングもないものの、そこには確かにステージと観客の濃密な一体感があった。
イントロのエマのアルペジオが会場を軽やかなクラップで包んだ「Neurotic Celebration」