くらし情報『稀代の作詞家・森雪之丞 自選詩集『感情の配線』をリリース 「70歳になって気合を入れる意味で一番届きにくい詩からやろうと思いました」』

2024年1月14日 12:00

稀代の作詞家・森雪之丞 自選詩集『感情の配線』をリリース 「70歳になって気合を入れる意味で一番届きにくい詩からやろうと思いました」

一方で〈17〉はどこか鬱屈している。けれど、〈17〉の方に眩しいくらいの希望を感じるんですよね。それはやはり、この図形からのイメージと反転した二つの数字が対置してあるからこそ想起されるものだと思います。

ありがとうございます。これを書いたのはおそらく50代だったと思うのですが、まさか本当に自分が70歳になるとはっていう感じですね(笑)。

――制約ということで言えば、もうひとつの異なるタイプのものとして戯曲詩が収められています。これはどのような試みになるのでしょうか?

鴻上尚史さんの舞台でミュージカルを作ってほしいというふうに誘われて、それまでも何本かミュージカルはやってたんですけど、そのときに自分はまだ舞台の世界でやれることがあるぞって思えたんですよね。もちろん鴻上さんがうまく招いてくれたからだと思うんですけど。
そこから約20年舞台の世界に携わらせていただき、オリジナルでミュージカルも5本ほど作ってきました。詩というものはキャストがないじゃないですか、厳密に言えば。登場人物はいるんですけど、誰が読んでいるかは分からない。そこで配役をきちんと当てることでひとつの制約を作り出して戯曲詩というものを創作しました。

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