無理なく、快適に。トイレやシャワーヘッドから変える「節水」のための6つのすすめ
これを言い換えると、“ちょっとしたこと”で、水道代はダウンできるとも言えます。■メリット②節水=CO₂排出量が減る
近年の異常気象は、日本でも水の確保に大きな影響を及ぼしています。異常なほどの少雨はダムの渇水を引き起こし、断水・減圧での給水による不便な生活、工業用水の不足による工場の操業停止や時間短縮、農作物の成長不良なども頻発しています。長期的な気候変動の主な要因は人間が排出したCO₂だというのは、よく聞く話です。NASA(アメリカ航空宇宙局)の発表によると、世界の最高気温は3年連続で更新。気温上昇のスピードは過去1,000年で最速とも言われています。「CO₂と水道は関係ない」と思うかもしれません。しかし、水道水を安定して供給するために浄水場や給水設備で電気が使われており、それによってCO2が発生しています。
水道の使用に伴うCO2排出量は、「水道の使用量(m3)×電力各社の排出原単位(kg-CO₂/kwh)=CO2排出量(kg)」で計算でき、水を多く使うほどCO2排出量も増える結果となります。つまり節水は、CO₂排出量の削減・水資源の確保という観点からも重要なのです。
2. 【トイレ】正しい節水方法とやってはいけないこと
家庭で水をたくさん使うのはどこか、ご存知でしょうか?東京都水道局の平成24年度一般家庭水使用目的別実態調査によると、お風呂40%、トイレ22%、炊事17%、洗濯15%、洗面・その他6%となっており、トイレのほうが洗濯よりも多くの水を利用しています。