離婚するなら年金分割を忘れずに!年金分割のしくみと手続きの流れを解説
老後の資金としてまず確保しておきたいのが年金です。サラリーマン家庭で夫の方が妻よりも収入が多い場合、妻は離婚時に年金分割を受けることにより、将来の年金受取額を増やせます。
本記事では、年金分割のしくみについてわかりやすく説明します。年金分割の手続きの大まかな流れについても知っておきましょう。
離婚時年金分割制度って何?
離婚時年金分割とは、婚姻期間中の夫婦の厚生年金保険料納付記録(納付実績)を離婚時に分け合う制度です。年金分割では、年金そのものを分けるのではなく、分けるのはあくまで保険料の納付実績になります。
公的年金(国民年金・厚生年金)は、保険料の納付実績に応じて給付額が決まります。
たとえば、夫が会社員(国民年金第2号被保険者)、妻が専業主婦(国民年金第3号被保険者)の場合、妻は保険料を負担していないため、婚姻期間中の納付実績がありません。
このようなケースでは、妻は離婚すると、将来の年金受取額が少なくなってしまいます。
離婚時に年金分割により夫の保険料納付実績を分割してもらえば、専業主婦の妻も、将来の年金受取額を増やすことが可能です。
離婚時の年金分割の対象となる年金は?
離婚時年金分割は、国が運営・管理している公的年金に関する制度です。