2019年11月28日 14:00
思わぬ落とし穴も。区分マンション投資のメリット・デメリットをFPが解説
なぜなら、ランニングコストは購入当初よりも築年数の経過とともに値上がりしていくことが多いからです。
修繕積立金が10倍になることも
区分マンション投資のランニングコストの中で最も値上がり幅が大きいとされているのが修繕積立金です。
修繕積立金とは将来マンションで行う大規模修繕工事費用に充てるために、毎月各部屋の所有者が支払う積立金のことで、区分マンション投資の代表的なランニングコストになります。
区分マンションの分譲業者が物件を売りやすくするために、新築当初の修繕積立金の金額はかなり低く設定されておりワンルームの場合は一部屋当たり数百円ということも少なくありません。
ところが、徐々に築年数が経過していくとそのしわ寄せがきて将来的に大規模修繕をするためには修繕積立金を10倍やそれ以上の金額にしなければならなくなるのです。
修繕積立金が値上がりすると毎月のキャッシュフローが悪くなるとともに、利回りについても低くなってしまうためメリットはありません。
区分マンション投資で失敗しないためには、修繕積立金などのランニングコストは当初よりも値上がりすることを前提に考えて、キャッシュフローには常に余裕を持たせられるよう計画することが重要です。