2020年1月25日 14:00
あなたの相続割合はどれくらい?法定相続人の範囲&順位をFPがわかりやすく解説
そのため、多額の贈与を受けている場合には「特別受益」、財産形成への貢献がある場合には「寄与分」として相続割合の修正が行われます。
民法のルールと違う分け方をしてもいい
遺産分割協議では、相続人全員が納得していれば、民法のルールと違った割合で遺産を分けてもかまいません。ただし、必ず全員同意がしていなければならず、一部の人だけで決めても無効です。
分け方で争いになったら裁判所で解決
相続人間の協議がまとまらないことがあります。遺産の分け方で争いになったら、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立て、裁判所の関与のもと調停の場で話し合うことができます。
調停でも話がまとまらない場合、裁判官が遺産分割審判という形で分け方を決めますが、審判では法定相続分どおりになるのが通常です。審判になった場合、分けにくい不動産は競売でお金に換えなければならない可能性もあります。
法定相続人がいないケースではどうなる?
相続人になれるのは、夫・妻と、子供や孫、父母や祖父母、兄弟姉妹や甥・姪です。
それ以外の家族や親族は原則として財産をもらえません。ただし、特別縁故者が財産をもらえることがあります。
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相続する人がいない財産は国のものになる
相続人が一人もいないときには、死亡した人の財産は誰のものにもならず、国庫に帰属します。