2020年3月31日 14:00
個人事業主と会社員の違いとは?税金・控除の仕組みをFPがわかりやすく解説
給与所得については給与所得控除があるものの、所得に応じて金額が決まっているため節税に活用することはできません。
一方、個人事業主であれば売上から経費を差し引くことができるので、経費を上手に活用すれば発生する税金をある程度コントロールすることが可能です。
例えば、会社員の方がマイカー通勤したとしても経費にはなりませんが、個人事業主の方がマイカーを仕事で使用すればガソリン代や高速道路代、駐車場代、重量税、自動車税などの一部を経費として売上から差し引くことができます。
また、車両本体の購入代金についても減価償却費として経費計上できるので、うまくやりくりすることで利益を圧縮して節税することも可能です。
個人事業主のデメリットと注意点
このように経費を計上できる点が個人事業主のメリットですが、注意しなければならないのは経費にできる範囲です。
例えば法人の経費は、法人が事業活動をするうえで支出しているものについては原則としてすべて対象とすることができますが、個人事業主の場合は売り上げを上げるために直接的に支出した費用に限定されるというデメリットがあります。
つまり、経費として計上して認められる範囲が非常に狭いのです。