葛飾区保健予防課主催で「涙活(るいかつ)でストレス解消」と題して自殺対策講演会を9月27日に実施
このプロセスから脱出するためには、まずは周囲のサポートが何よりも重要です。ハイリスク状態を早期に発見して環境改善などサポートを提供することで自殺を予防できる可能性があります。また日々のストレスを解消する機会をふだんから持つことを心がけていくことも大事になってきます、。そこでストレスマネジメントの一つとして「涙活(るいかつ)」という方法を提示します。
警察庁自殺統計より厚生労働省自殺対策推進室作成「自殺者数の推移」
■ ストレス社会で注目される「涙活(るいかつ)」
恋愛映画やドラマを鑑賞し、思いっきり泣いた後、「なんとなく心がスッキリし、明るい気持ちになれた」という人は、多いのではないでしょうか。
「涙活」とは意識的に泣くことでストレスを解消する方法です。人は、2分から3分ほど泣くだけでも、自律神経が交感神経(=緊張や興奮を促す神経)から副交感神経が優位な状態(=脳がリラックスした状態)へとスイッチが切り替わります。また泣くことで脳が癒され、たまったストレスをスッキリ解消することができるだけでなく、心の混乱や怒りがしずまり、敵意が軽減することが研究で明らかになっています。
なおタマネギを切った際に出る“角膜保護の涙”や目を潤すための“基礎分泌の涙”では意味がありません。