『アンネの日記』のアンネ・フランクがこの仕事を始めたきっかけです。【私のmono 後編:小林エリカさん】
でも、私たちは綺麗なモノに、心から惹かれていきますよね。
例えば、ガラスにウランを少し混ぜると蛍光グリーンに光るんですけど、その姿がすごく綺麗なんです。当時は、電力や火力でもない光り輝く何かってすごくレアな存在で。
それを見たときの感動たるや、すごいことだったんじゃないかと思っていて。
自分自身もそこに惹かれちゃうなっていうのがわかるから、それを含めて描いていきたいと思っています。
美しさと恐ろしさが一体化したものへ、一番興味が湧いています。
もう、勝手なミッション感ですね(笑)。
描きたいっていう気持が大きすぎて、それは多分一生解決しないことだから、自分の中で見えないゴールに向かって励むという感覚です。
自分が知りたい、納得できないことを解決したいという気持ち。
それを誰かに観てもらえたり、読んでもらえたりして、その人にとってこういう見方もあるんだなって思っていただけたら嬉しいですね」
小林さんの原動力は、純粋に〝見えないモノを知りたい〟という気持ち。
文字だけ並ぶと少し仰々しく感じるかもしれないけれど、
それは私たちが日々感じている気持ちとなんら変わらないのかもしれない。