高畑淳子と鶴見辰吾が、様々に探し、試して作る『チルドレン』の世界
(画像左から)高畑淳子、鶴見辰吾 撮影:イシイノブミ
大地震により津波と原発事故が起きた町を舞台に、夫婦であるヘイゼルとロビン、そして夫婦の元同僚のローズが織りなすドラマ『チルドレン』。ロンドンはウエストエンドで注目を集めた本作の日本初演を前に、ヘイゼル役の高畑淳子とロビン役の鶴見辰吾に話を聞いた。
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ふたりが口をそろえるのは、気鋭の劇作家ルーシー・カークウッドの戯曲の魅力だ。「登場する3人は皆、変な人達(笑)。ロビンは女好きだし、ヘイゼルは異常に几帳面だし、ローズはローズでかなり、おかしな人で。そうした俗物たちの日常が巧みに描かれると同時に、ふとした瞬間には詩的だったりハッとさせられたりするのが、素晴らしいんです」と言う高畑に、鶴見も「僕は劇の途中で登場するので、しばらく高畑さんのヘイゼルと若村(麻由美)さんのローズの会話を聞く時間があるのですが、本当に面白い。その後の僕ら夫婦のやりとりもリアルですよね。しかも、ただその場その場を楽しく盛り上げるだけでなく全てに意味があり、何かしらの伏線になり得るんです」とうなずく。
高畑、鶴見ともに、栗山民也の演出は既に経験済み。