「幸せ?」と問いかけてくるクリスマスの話《水曜のケセラセラ》
こんにちは、ROBE編集長のAzuです。気まぐれ連載《水曜のケセラセラ》も気づけば第25回目。前回は自分で服の型紙を組み立ててみた話です。今回はLAST CHRISTMASを脳内BGMに海外クリスマスの様子を楽しんでいただきつつ、クリスマスにまつわる重〜いお話をしましょう。
クリスマスは好きだけど嫌いです。キラキラの街並み、大好きなチキン、あったかいココア、色とりどりのオーナメント、どれを取っても好きな要素ばかりのクリスマス。でも、どこか心に引っかかる、寂しいとも悲しいとも言えない感情が押し寄せてくるのもこの季節なのです。
一緒に遊んでくれる友達もいるし、恋人だっている時はいるし、家族と一緒にチキンの丸焼きを作ったり、なんだかんだ毎年楽しんでいるはずなのに。
ついこの前まで紅葉で彩られていた並木路がまばゆいイルミネーションで飾られた瞬間、その声は聞こえてきます。「いま、幸せ?」真っ暗闇の中、急にスポットライトで照らされたように不意を突いて襲ってくる焦燥感。幸せだよ!大丈夫だよ!と大声で叫んでも観衆のヤジでかき消される自信のない意志。街のどこを切り取ってもドラマのワンシーンのように見えてしまうクリスマスの魔法は、否が応でも私たちを舞台に上げてしまいます。