音楽に青春というプロローグを。〈ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール〉【洒脱なレディ論】
『この先の10年を社会に文句を言っているだけで過ごしていいの?』と。さあ、貴女ならどんな答えを用意する?God Help The Girl / ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール監督・脚本:スチュアート・マードックキャスト:エミリー・ブラウニング、オリー・アレクサンデル、ハンナ・マリー ほかこんな時に観たい:ひとつの恋が終わったとき、次の環境へ行くとき公式サイト 〈 おこぼれ話 〉ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールと同時期に、 BORN TO BE BLUE という映画を鑑賞する機会に恵まれました。イーサン・ホーク演じる伝説のトランペッター、チェッド・ベイカーの半生を描いたこの作品は、一度地に落ちた名声の復活という華やかさの裏で、恋人の支えも虚しく麻薬に溺れる彼自身のリアリティをおぞましいほどに大衆的に描いた秀作。芸を極めるために孤独はいつも付きまとい、それでも芸術家は愛と引き換えにしてでも芸に惹かれることもある、と。(本邦公開の情報が一向に耳に入らないことが信じ難いほどに素晴らしい作品だと思っている。※ 2016年冬より無事、日本公開。)もっとも、麻薬や名声といった類いの単語は、瑞々しいゴッド・ヘルプ・ザ・ガールの世界には縁遠い。