審神者にもおすすめ!『風光る』で新撰組隊士たちのかっこよさを再確認
現在の新選組像を作ったのは司馬遼太郎大先生。“司馬新選組”以前は、土方歳三たち隊員をおっさんが演じてたりしたそうです。もったいないことです。
しかし、“司馬土方歳三”があまりにかっこよかったので、以来すっかり新選組=イケメン集団という、今日の新選組イメージの基礎ができあがったのだとか。
その後数十年、“司馬新選組”が日本を支配していましたが、大河ドラマ『新選組!』で近藤勇が主人公として描かれ、ようやく新選組は司馬色から脱出し始めたらしいです。
そして『銀魂』です。沖田と土方は試衛館の門弟です。沖田は土方よりも年下だけれども、試衛館での段位は上だったのだとか。
しかし新選組では、当たり前のように土方が副長になっていて、そりゃ沖田としたらおもしろくないでしょうよ、という前提で描かれたのが、ちょっとひねくれた沖田像だそうです。
その理由が「なるほど納得」だったため、『銀魂』以来、それまで素直で明るかった沖田総司像が、ちょっとひねくれ意地悪沖田に変わったのだとか。
“司馬新選組”の信者たちは、“司馬新選組”こそ史実だと思って止まない傾向にあるそうですが、“司馬新選組”もかなり創作が入っているのは周知の事実。