踊りに命をかけるのはラテン人だけじゃない?『月影ベイベ』が名作漫画たる所以
それが「赤っ恥体験」で済めば笑い話だけど、取り返しのつかないことになったら…。
ちょうど去年、掲載誌の『フラワーズ』に40年ぶりの『ポーの一族』が掲載されました。アラフィフ狂喜乱舞の一大旋風が巻き起こりましたが、その同じ号で『月影ベイベ』もたいへんな展開になっており、いっそう世間を騒がせていました。
ドキドキキュンキュンするだけが少女マンガじゃないし、青春ってわけでもない。小玉ユキさんの絵は目にキラキラ星がなく、線も割と太めで固いタッチです。それが妙に懐かしさを感じさせるのですよね。
『月影ベイベ』を読んで「おわら」を知り、富山に行ってみようと思った人も多いでしょう。まさに和久井自身がそうです。
作中、八尾の方言がたくさん出てくるので、行く前に語学の予習をしていきたいです。何気ない街の風景も実在の場所とのこと。聖地巡礼も楽しめます。
なにかの出会いをくれる作品って、やっぱり名作なのだと思うのです。
Text/和久井香菜子
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