くらし情報『「今」結婚したくないなら、別にしなくていい…じゃダメですか?』

「今」結婚したくないなら、別にしなくていい…じゃダメですか?

私の大好きな小説に、カズオ・イシグロの『日の名残り』があります。この小説の主人公であるスティーブンスは英国の執事なのですが、仕事に全身全霊を捧げてきたこれまでの生き方を、晩年になって「本当にこれで正しかったのだろうか?」と旅をしながら振り返ります。
正しくはなかったかもしれない。あのときの選択は間違っていたかもしれない。でも、最終的にスティーブンスは、間違っていたかもしれないことも含めて、「納得」するんです。人によっていろいろ解釈はあるだろうけど、私はそういう小説だと思ってこれを読んでいます。

無意識のうちに囚われてしまう制約を、解除する機会を設けてみてほしい
リミットとか、将来についてきちんと考えることを、全否定するわけではありません。でも、あまりにもそれに囚われすぎてしまっているとしたら、一度頭をリセットして「余命3年と宣告されたとしたら今、何がしたいだろう?」と考えてみるのも有りだと思います。

ちなみに私はこの手の妄想を半年に一度は時間をとって意識的にやっていて、「4億円手に入ったら今、何がしたいだろう?」とかもよく考えます。普通に生活していると無意識のうちに制約の枠の中に思考がはまっていってしまうから、意識的にそれを解除する機会を設けているわけです。

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