三角形で建坪9坪!? コンパクトでも居心地抜群のカフェハウス【住まいの設計】
夫妻の要望を受けた木津さんは、建坪9坪のコンパクトな建物で、1階はカフェ、2階は住まいというプランを提案。
庭はデッドスペースとなりがちな鋭角部分を利用してつくり、両開き窓やガラス入りの扉を通して、カフェから緑を眺められるようにしました。
「三角形の庭は、同じ面積の矩形の庭よりも奥行きと広がりを感じることができます」と木津さん。
トネリコやオリーブなどの木々が風に葉を揺らす様を眺めていると、まるで森の中にいるように感じられ、リラックスできます。
カフェ部分の高い天井は、2階の床をスキップフロアにして1段上げることで実現。2階からの光を取り込むように上部に窓をつくり、明るさと広がりを得られるようにしました。
また、カフェ内の壁は漆喰、床はラフなモルタル仕上げになっていてます。
「お二人の穏やかな人間性や暮らしぶりがそのまま表れるように、温かみのある素材感を楽しむ空間にしました」と木津さん。
調理スペースは床を1段下げて、カウンターに座った人と目線を合わせるように配慮しています。
コンパクトな調理スペースは、動線に無駄がなく作業効率がスムーズです。
カフェでは、カフェインフリーの飲み物とビオワイン、おつまみなどを提供しています。