心理学で片付けが習慣づく!? ハーバードの論文を応用した方法とは?【後編】
そして、その写真をレジの横に貼っておく。
どちらのグループが、クーポンを忘れずに使う確率が高かったでしょう?
Graphs / PIXTA(ピクスタ)
「そりゃ文字で書いてあるAグループでしょ!Bグループの写真なんて、なんの意味もないじゃない」と思うところです。
しかし実験の結果、なんとBグループの方がクーポンを使う確率が36%も高くなったのです。
500人の被験者を対象に行われたので、信頼性はとても高い数字です。
これは多くの人にとって意外な結果だったと思いますが、それが心理学の面白いところ。
「普通」や「常識」というものを心理学で研究してみると、実はあまりあてにならないこともあります。
現代人にとって文字はあまりにも身近にありすぎて注意を引かず、見てもすぐにその場で忘れてしまう傾向があるようです。
スマホのカレンダー機能やリマインダー機能も同様で、文字で通知されるため「重要性」が認識されにくいのでしょう。
■ なんでこれがここに?目を引かす、注意を引かせることが大事!
TATSU / PIXTA(ピクスタ)
それに比べて、「目を引くもの」のリマインド効果は非常に高くなります。