涙の土地契約【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】
現金で持参した分厚い手付金もお渡ししました。
鳥夫が、たくさんの書類に氏名を書き込んでは、印鑑を押し続けます。
契・約・締・結。
事務作業が終わり手持無沙汰の雰囲気が流れると、どちらかともなく会話が始まり、話は家の設計に。
鳥夫が「妻は注文住宅のような家が希望なので、そこだけが気がかりなんですが……」と伝えてくれました。
するとR社社長は「うちは注文住宅も手掛けていますから!やれないことはないと思っていただいて大丈夫です!なんでしたら注文住宅専門の部署の設計士もいますので、もちろん料金はかかるのですけど、そちらに設計させることもできますから!」とニコニコ笑いながら言ってくれました。
家造りの勉強をしていくにつれて、徐々に建築条件付きへの不安も強くなっていた鳥。
社長の言葉を聞いて心底ほっとし、思わず「あ、そうなんですか……。
良かったあ」と漏らしました。
しかし後に、この社長の言葉は何の意味もなかったと思うことになるのですが…。
■ まさにマリッジブルー!?
Y社を後にし、電車で帰る道すがら。
鳥夫は、大きな決断をした夜に興奮しています。
山と川に囲まれる自然豊かな地方に生まれ育ち、毎晩のように「オールナイトニッポン」