西日本豪雨にも関係が? 自然災害対策には先人の「言伝え」が効果あり!
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■ 古代の人々は自然災害に強い場所を知っていた
神話によるとスサノオはアマテラスの弟で、乱暴者であったため天上界を追放されて出雲に向かい、そこでヤマタノオロチを斬ったとされています。
ヤマタノオロチは出雲の国を流れる斐伊川をイメージしたものとされ、これを斬ったということは斐伊川の治水に成功したという事をあらわします。
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つまりスサノオは水をコントロールする力を持った神だとされていたのです。
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水害や疫病に対する力をもったスサノオノミコトは非常時における神であり、伝統的地域社会において人々はスサノオを祀る神社を自然災害発生時に最も安全な場所に建てていたと論文では結論付けています。
つまり古代の人々の間では、自然災害に遭いにくい場所が伝承されていたことになり、それにより神社の周囲に人々が集まり、何かあった場合は神社に避難したと考えてもおかしくありません。
■ 地名に込められている過去の災害の歴史
先人たちが残してくれた「言伝え」