西日本豪雨にも関係が? 自然災害対策には先人の「言伝え」が効果あり!
の一つに地名があります。
筆者がかつて勤務していたマンション会社では新しい物件が販売開始になると必ずその地域の地名の由来を調べていましたが(プラスの時は営業で使った)、地名にはその地域の古代の姿を物語る要素が隠されているものです。
「川」「池」「浜」といった水に関係する文字が使われていれば津波や洪水などの水害に遭ったことが考えられ、「蛇」「竜」「龍」などが使われている地名には過去に大規模な土砂災害が発生したと思われます。
福井県・九頭竜川ひろゆき / PIXTA(ピクスタ)
「鷹」は「滝」の意味を持ち、がけ崩れの恐れの強い場所とされています。
長崎県長崎市鳴滝skipinof / PIXTA(ピクスタ)
最近では行政主導による住居表示変更が相次ぎ、由緒ある地名が次々と消滅していますが、自分が住んでいる地域の過去の地名を調べてみることも大切かもしれません。
■ 先人たちの「言伝え」が津波から街を救った
我が国はこれまでの歴史において何度も自然災害を受けてきていて、その中で培われた先人たちの知恵が現在まではっきりと見える形で受け継がれている場所が数多くあります。
岩手県宮古市姉吉地区はこれまで何度も津波の被害を受けてきた場所ですが、その記憶を風化させないため海抜約60mの山腹に石碑が建てられています。