羽毛ふとんってどう選べばいい?キャリア25年のプロに聞きました
快適な睡眠環境を維持する調整能力があるのは、唯一羽毛だけです。
どんなに進歩したテクノロジーも、この羽毛の能力にはかなわないのです。
■ 断熱指数TOGの数値の見方
鳥の種類や産地だけで羽毛ふとんの良し悪しを判断することでは、「一生ものの羽毛ふとん」は手に入らないことは理解していただけたと思います。
ポーランド産の羽毛だから暖かい、ということではなく、寝床内温度と湿度が快適数値になるように、そのおふとんがきちんと設計されているかどうかが問題なのです。
室温の違いによって断熱性能を設計することは、欧米の羽毛ふとんや、アウトドア用のダウンジャケットなどにはすでに適応されています。
この断熱性能の設計は断熱指数TOGの数値で表されています。
室温や体質で羽毛ふとんを選ぶための早見表です
例えば断熱指数13というと、およそ、室温13~15℃のお部屋向きとなり、断熱指数15は室温10℃から11℃というようになります。
したがって、寝室の室温がだいたい就寝時どのくらいなのかがわかれば、断熱指数の数値を目安に羽毛ふとんを購入すると、暑すぎたり、寒すぎたりの失敗がありません。
ただ、暖房をつけて眠る方、屋外の空気の影響を受けやすい家の造り、寒がりの方、あるいは年齢のちがいなどによって、めやすとすべき断熱指数TOGの数字は前後します。