建築条件外しの結末【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】
■ 期待に色めき立つ鳥夫婦
反町支店長のマシンガントークに圧倒された鳥夫婦。
支店長が去って一気に静かになったフロアで、
「まあ……支店長とR社長は、もうマブダチと言っていいほどの仲なので……(苦笑)。ここは支店長にお任せしましょう。R社との話が決まり次第、すぐ連絡差し上げますので」
とSさんは言われました。
(ちなみに、Sさんの意味深な苦笑に、「もしかして支店長とR社長は特別な関係!?」という妄想が発動しました)
鳥夫婦は湧き上がる期待と興奮を抑え、あくまでも平素の態度のまま、
「お手数ですが、よろしくお願いします。もし建築条件を外してもらえるなら、ぜひ土地は買いたいと思っていますので」
とお願いして帰ってきました。
Y社のビルを出ても、鳥夫が「まだ態度に出すな!」と言うので黙々と歩き、かなり離れてから、
「ねえねえ、どうしよう!?もしかして土地代アップ無しで建築条件を外してもらえるのかなあ!?!?」
「いや、まだわからないよ!期待するのは危険だよ!」
「だってあの言い方だとさあ!!」
とピーチクパーチク色めき立つ鳥夫婦。
興奮と期待で、その日は帰宅後もずっと話し合っていました。