見えないけれど“つながり”を感じるキッチンのある家【住まいの設計】
■ 玄関だけ共有の「独立型二世帯住宅」
坂本さん邸は、ご主人の両親と暮らす二世帯住宅。
1階を子世帯、2階を親世帯に振り分け、”玄関だけ”を共有しています。
各世帯が自立しつつ、お互いの気配を感じられるような構成で、キッチンをはじめ、水回り設備はそれぞれに備えています。
それでは、子世帯と親世帯のリビングとダイニングを見ていきましょう。
子世帯1階のLDKは床をモルタル塗りに。
床暖房を入れ、冬も快適、夏は素足でひんやりした感触を味わえるそう。
壁はラワン合板をブラウンに染色、床の凛とした雰囲気と壁の大らかな素材感で、部屋全体からキリッとした個性があふれ出ています。
廊下はなく、それぞれの個室へはなんとLDKから直に出入り!
間に収納を設けることで音などが干渉しないようにするとともに、個室の入り口を一歩奥まった場所にすることで距離感が演出されています。
廊下がない家というのも驚きのポイントですが、坂本さん宅はトイレスペースまでも特徴的。
洗面脱衣室と軽く壁で隔てただけの一室空間となっており、通常は個である空間が独立ではなく”つながり”を魅せています。