「バランス釜」は意外に悪くない!? 安さを優先するなら検討する価値アリ
しかし設備としてはそれほど悪いものではなく、賃料の安い物件を探す際はむしろオススメなのです。
■ かつては「バランス釜」が当たり前だった
m.Taira / PIXTA(ピクスタ)
筆者は小学校低学年の一時期に愛媛県松山市の五右衛門風呂の家で生活したことがあります。
chinen / PIXTA(ピクスタ)
父が公務員であったため決して貧乏だったといったことではなく、昭和40年代は公務員宿舎でもこのような家がまだまだあったのです。
たけちゃん / PIXTA(ピクスタ)
薪を割って風呂を沸かすという今では時代劇でしか見ることができないようなことを日常的にやっていたわけですが、子供にとってはちょうどいい遊びで今思い返してみても面白かったという記憶しかありません(すぐにでも風呂に入りたいという場合は徒歩10分の道後温泉本館を利用できたということもありますが)。この数年間を除き筆者が社会人となって家を出るまでの大半はバランス釜の風呂だったと思います。
浴槽に水を張ってから釜の横にあるハンドルをガチャガチャ回して点火する面倒な仕組みや、いちいち湯加減を確認しなければならないこと、釜の幅の分だけ浴槽が狭くなるため体育座りのようになって手足を伸ばせないといった様々なデメリットも当時はそれが当たり前で、特に何とも思いませんでした。