3層吹き抜けの壁一面に造り付けた「本棚」が主役の家【住まいの設計】
Oさんは、主に本の装丁を手掛けるグラフィックデザイナー。公私ともに膨大な本を所蔵しており、「象徴的な本棚」が欲しかったといいます。
「設計の労力の8割方をこれにかけた気がします(笑)」と設計をした関本竜太さん。
「象徴的な本棚」……。
それは、3層吹き抜けの壁一面に造られた、迫力に満ちた本棚となりました。
■ 本への愛が詰まったダイナミックな本棚
絵本の中から抜け出してきたような愛らしい佇まいの家、こちらが東京に建つOさん家族の住まいです。
切妻屋根にドアと四角い窓があるだけのシンプルな外観は夫の希望だったそうです。
外から見ると小さな家ですが、一歩入ると予想外の光景が!
その室内ですが、床を掘り下げ、天井高を確保した一室空間のLDKが広がっています。
玄関脇の北側には3層を貫く吹き抜けがあり、吹き抜けに面した壁一面が天井近くまで本棚になっているのです。
本棚には手前に文庫本が置ける奥行きがあったり、横置きできるスペースがあったりと、工夫が満載。
妻や娘の本も仲よく同居しています。
上部の本はどうやって出し入れするのだろう?そんな疑問が生まれますよね。