”視線”を活用して快適な住まいを!「街のパン屋さん」の家【住まいの設計】
結婚前の20年以上、フランスに住んでいた令央奈さん。
パン屋であれば日本にたくさんありますが、多種多様でなくても凝ったものでもなく、”毎日変わらぬ味の定番のパン”、この懐かしい味を再現し、食べてもらいたい、と自分でパンを作っているうちにだんだんとお店を持つ夢が膨らんでいったそう。
「一度店に立つと大忙し、それでもフランスの街角にあるパン屋さんのように、お客さんとの会話を楽しむひとときを大切にしたい」と令央奈さんは語ります。
■ パン屋を始める背中を押してくれた”建物の設計”
建物の設計を依頼したのは、ニコ設計室の西久保毅人さん。
テレビや雑誌でニコ設計室が手掛けた住宅を見てご主人が気に入り、令央奈さんも賛成する形に。
当初は、パン屋開業の前に修行や準備を……と迷いもあった奥様ですが、設計が進むにつれて、
「ここで今お店をしなかったら、いつ、どこでするんだろう」という気持ちになったとか。
ご主人だけでなく、西久保さんの設計が背中を押してくれたことも大きかったようです。
実は、竣工後しばらく夫のバイクガレージとして使っていた場所を約1年後に手を加え、店舗としてオープンしたというから驚き!
可愛らしいお店の看板は、もちろんニコ設計室のデザインのもの。