”視線”を活用して快適な住まいを!「街のパン屋さん」の家【住まいの設計】
解放感が味わえる快適な住まいを手に入れるカギは、”視線”をうまく利用することでした。
島岡さん宅の敷地は裏手に竹林が美しい公園が接する点は魅力ですが、大通りが近く隣に駐車場があるなど、商業地と隣り合わせゆえの難点も否めません。そこで西久保さんは街からの視線を遮ったうえで、竹林の借景や中庭の緑を取り入れ、各部屋をスキップフロアでつなぐことで、落差が大きい繁華街と住宅地のはざまに建つ家の内部に、グラデーションのような変化が楽しめる空間を生み出したのです。
また、プランが台形状になった理由は、道行く人の視線を南から北へといざなうため。
北側は低層の小住宅が続く住宅地であるため、南からの視線はカットする必要があり。
しかし、北側の住宅地から見たときに要塞のようにならないように「南は大きく、北は縮め」、駅から帰宅する人の視線も自然と低い北側へ向かうようにしているそう。
「お子さんと過ごす時間を増やしたいのでいずれは人を雇いたい」と令央奈さん。
そして今後の目標は「みなさんの朝食に間に合わせたいから、7時から営業することです」とは驚き!
快適な住まいを手に入れるためには、間取り、部屋の広さ、設備のスペック……などその条件は様々。