「礼金・敷金ゼロ」でも初期費用をゼロにできない理由とは?
しなければなりません。
もとくん / PIXTA(ピクスタ)
解約・退去の時点で、借主が経済的な理由等でその費用を払えないような場合も当然想定されますので、貸主はこの費用を契約時に「退去時クリーニング費用」などの名目で初期費用として徴収するケースが増えているのです。
これこそが敷金に代わる新たな諸費用の「正体」です。
■ ゼロにできないその他の諸費用
ABC / PIXTA(ピクスタ)※写真はイメージです
各大家さん、各地域、各管理会社、各物件によってかかる諸費用はさまざまです。
ここでは一般的な諸費用のうち、どうしてもゼロにできないものと「その理由」をご紹介します。
火災保険(家財)
参考額:15,000円~20,000円前後
貸室内の「家財に対する火災保険」への加入は、ほとんどの賃貸借契約で必須条件にされています。
Mills / PIXTA(ピクスタ)
必須条件にする目的は大きく分けて2つで、ひとつは火災等が起きた場合に貸室の「原状回復費用」に充てるために家財保険特約のひとつである「借家人賠償責任特約」に加入してもらうことです。
もうひとつは水漏れなどで隣戸(主に下階)