家族4人が大らかに暮らす高原の小さな山荘【わたしたち、地方移住を選択しました!】
そうしてようやく見つけたのは、長野駅から車で30分、標高1100mの飯綱高原の木立の奥に建つ、築50年以上の山荘でした。
■ 音楽家が暮らしていた高原の小さな山荘をリノベ
音楽家のオーナーが夏を過ごしていたというその山荘……。
「お化け屋敷と噂されるほどボロボロの状態でした。
しかし、梁が家型に連続する美しい室内を見たとき『ここしかない』と感じたんです」(夫)
大きく手を加えたのは、快適に暮らすための温熱環境。
冬の飯綱は積雪量こそ1m程度ですが、気温はマイナス15℃まで下がります。
もとの建物はほぼ無断熱だったため、屋根と壁、床に断熱材を隙間なく充填しました。
さらに「少ないエネルギーで暮らしたい」と、なんと長男と洋子さんで小さなソーラー発電装置を自作。
これが功を奏し、クーラーいらずな気候もあって今年の夏は電気代がほとんどかからなかったといいます。
リノベーションした住まいは上下階が吹き抜けで大らかにつながっています。
冬は薪ストーブ1台の輻射熱で、家全体がじんわり暖まるそうです。
他には、ロフトの配置を変更。
家型に連続する梁の美しさを見せるためで、さらに視線が奥に抜けることで面積以上の広がりを感じさせます。