お笑い芸人・今田耕司が、21日放送の読売テレビ『今田耕司のネタバレMTG(ミーティング)』(毎週土曜前11:55※関西ローカル)に出演。山口県阿武町の誤送金騒動に触れ、「この人にしてみたら、なんで夢見せたんや!って、あきらめきれへんのかも」と語る。今回は、ちまたをにぎわす税金にまつわるニュースを議論。山口県阿武町では、コロナ給付金463世帯分、4630万円をたった1人の住民に誤って送金してしまった。住民は返還を拒否し、姿をくらましてしまったという。今田は「えらい人に入金してもうたな~」と驚きながら、とてつもない大金だけにあきらめられないのではと推理。町が住民を相手どって提訴に踏み切るなどの動きもみられる中、罪に問えるのかなどを橋下徹が解説する。また、コロナ予備費の使途が追えていない問題について、チェックの甘さを許すシステムについて橋下がズバリ指摘。さらに、京都市が施行を予定している「別荘・空き家税」について、今田と杉村太蔵の意見がぶつかりあう。コロナ禍で脚光を浴びる「ミニ保険」に絡み、フースーヤの谷口理は、舞台である悲劇が起きた際に適応される保険を期待する。28日まで実施中の『ytv SDGsウィーク』特別企画として、注目が集まるスーパーフードのレシピなども紹介される。
2022年05月18日お笑い芸人の今田耕司が、14日放送の読売テレビ『今田耕司のネタバレMTG(ミーティング)』(毎週土曜前11:55※関西ローカル)に出演。11日に死去したダチョウ倶楽部・上島竜兵さんを追悼した。番組冒頭で上島さんの訃報に触れ、芸人の後輩として今田は「楽しくお仕事をバリバリやっているという背中を見せていただいた。60代に入ってもこういうふうにできるんだという教科書のお一人だったんで、本当にショックです」と語った。また、上島さんについて「後輩やなのにいつも気にかけてくれていた。(収録が)うまくいっても『大丈夫やったかなー?』とか。僕ら後輩にそんなん言えない。蓄積された芸で、勉強しようとしても、まねしようとしても絶対になれない芸人さん」としみじみ。さらに「ダウンタウンさんの前と後でお笑いが変わったと言われますけど、上島さんは一緒」とし、「ダチョウさん以前・以後というので、以後の芸人さんは全部、リアクションはダチョウさんが教科書というか、こういうときはこういうふうにすんねやと、リアクションに喜怒哀楽というか、それを初めて持ち込まれた。新しいものを間違いなく作った方、本当にずっと芸人の世界で語り継がれる方」と故人をたたえ、早すぎる別れを惜しんだ。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2022年05月14日お笑い芸人の今田耕司が、14日放送の読売テレビ『今田耕司のネタバレMTG(ミーティング)』(毎週土曜前11:55※関西ローカル)に出演。11日に亡くなったお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)について語った。今田は「(60代になっても)バリバリやっている背中を見せていただいいていた、教科書のような人のひとりだったのに…」と悼み「残念。本当に残念…」と沈痛な表情。「本当に茶目っ気がある人。マネしようとしてもなれない。ずっと芸人の世界で語り継がれる方」と自身がMCを務める、ものまね特番での共演も多かった上島さんの在りし日のエピソードを語る。さらに、リアクション芸人の後輩として「事務所の垣根を越えて本当にかわいがっていただいた」と明かす月亭方正が「憧れの存在」だったという上島さんへの思いを吐露。お笑い界でも慕われ、愛された上島さんを偲ぶ。上島さんは1961年1月20日生まれ。兵庫県出身。高校卒業後、俳優を志し上京。その後、お笑い芸人の道に進み、85年にダチョウ倶楽部を結成した。肥後克広・寺門ジモンとともにバラエティー番組で活躍し、「聞いてないよォ」(93年の流行語大賞大衆部門・銀賞)「ヤー!」「ムッシュムラムラ」などのギャグで人気を博した。また「絶対に押すなよ!」と言いつつも熱湯風呂に落とされるギャグのほか、帽子を回転させてかぶり直す「くるりんぱ!」、互いに怒りながら次第に近づいてキスをするギャグなど、幅広い世代に親しまれた。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2022年05月13日先月から吉本興業とマネジメント契約を結んだ元フジテレビアナウンサーの久代萌美が、7日放送の読売テレビ『今田耕司のネタバレMTG(ミーティング)』(毎週土曜前11:55※関西ローカル)に出演する。一昨年、YouTuber「北の打ち師達」のはるくんと結婚して話題を呼んだ久代アナに対し、今田が気になる出会いから現在の暮らしぶりまでを根掘り葉掘り聞きまくり。「夫は家でずっと○○してます」、「基本、私の作った料理は○○!」など、今田を「やっぱYouTuberってツラいわ~!」と驚がくさせた、リアルな結婚生活が明らかになる。番組にはそのほか、パネリストとして橋下徹、山之内すず、ヤナギブソン、杉村太蔵も出演する。
2022年05月04日映画『燃えよ剣』(10月15日公開)の完成披露イベントが9日に都内で行われ、岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、尾上右近、山田裕貴、伊藤英明、原田眞人監督が登場した。同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介が演じる。新撰組を演じての苦労を聞かれると、岡田は「メンバーが本当の隊士のようにチームワークが良くて、誰かが悩んでたら鈴木くんが食事に連れてくとか」と振り返り、鈴木は「局長ですから」とニヤリ。岡田は「新撰組が成り上がっていく中で、山田(涼介)くん演じる沖田はフラットでずっと変わらないということも心がけて距離を取ってくれたんだろうし、本当にその場にいる人たちのような空気感が現場でも作れていた。原田監督の"場作り"というのがすごくある現場で、助けられて演じることができました」と感謝した。原田監督が岡田について「弱く見せなきゃいけないところを苦労してた」と指摘すると、岡田は「最近すごい強いみたいなこと言ってるけど、そんなことないですよ」と苦笑し、鈴木は「強いですよ、岡田さん。我々みんな知ってますよ!」とツッコむ。岡田はアクションも付けていたが、山田涼介は「急遽決まった3人で手合わせをするというシーンがあって、岡田さんとたまたまサウナで一緒になったら、サウナで一生懸命考えられてたので、大変なんだなと思いました」と明かした。サウナでは裸で山田に「ちょっと手を貸して!」と言いながら動きを考えていたというが、岡田は「それも鈴木くんが悪いんですよ」と、鈴木が岡田&山田涼介のシーンを見て「俺もやりたい」と言ったことから生まれたシーンであることを説明。鈴木は「うらやましかったんですよ。土方と沖田がずっと仲良しそうで、じゃれ合うような組み手してるのを見て。結果、裸で考えることになったんですね」と苦笑する。そのシーンは予告映像にも採用されており、原田監督は「近藤局長からのそういう意見が出たら、採用しないわけにはいかない。3人の関係性があれで生きるなと思ったので好きなシーンです」と喜んでいた。最後に「最近一番熱く燃え上がったこと」を聞かれた岡田は、「今日ですね。W山田がそろった……」と答え、山田涼介&山田裕貴から「そこですか!?」と驚かれる。岡田は「2人はどういう感じで話してるの? 個人的には燃えてる」と発言し、山田裕貴が「ゲームの話とか……」、山田涼介が「裕貴くんとは呼んでます」と説明し、連絡先も交換していることがわかると、岡田は「聞けて良かったです」と満足そうにしていた。
2021年09月09日お笑いタレントの今田耕司が主演、鈴木おさむが脚本・演出を担当する舞台シリーズ第7弾『てれびのおばけ』のゲネプロおよび取材会が14日、東京・下北沢 本多劇場にて行われ、今田、お笑いコンビ・霜降り明星のせいや、藤田玲、石井杏奈が出席した。現在と1980年代。2つの時代でテレビを制作する人たちを通し、「面白いとは何か?」「伝えるとは何か?」「テレビの正義とは?」を描く。3年半ぶり舞台出演となる今田と、霜降り明星のせいやがダブル主演を務める。ゲネプロを終え、今田は「稽古を頑張りすぎて声がガラガラ。初日を迎えるのにどうしよう」と苦笑い。せいやは「関係者の前でやるほうが緊張感ある。お客さんとは違う感じ。漫才はお客さんの顔が見られて、反応をみてアドリブ入れられるけど舞台は客電が思ったより暗かった。ゲネプロに相方の粗品が来ていたけど目が合わなくてよかった(笑)」と安堵した。数々のバラエティ番組で共演してきた今田とせいやだが、演技では初共演。感想を問われると、今田は「せいやは入り込むタイプ。ゲネの演技がこれまでで一番よかった。安心してできるという感じ。引っ張ってくれる」と絶賛。せいやは「いま(カメラの)フラッシュお願いします。太めの活字で書いてください」とニヤリと笑い、報道陣にアピールした。一方、せいやは「今田さんは大先輩でMCって感じだけどここでは僕が年上の役をやる。先輩になるのでそこは面白かった」といい、「今田さんは芸人として憧れ。お芝居のときはアドリブに面白いシーンもあって、シリアスなシーンではこんなにもシリアスになるんやって。(演技に)振り幅がある。コメディアンとして色んな顔を持っているのが素晴らしい」とこちらも称賛。今田も「いまフラッシュタイムですね(笑)」とせいやのボケにかぶせて笑わせた。また、共演の石井と藤田に「芸人2人の役者としての演技はどうか?」との質問が投げかけられると、石井と藤田は顔を見合わせて「演技すごいですよね」とコメント。石井は「生ものって感じです。毎日違う演技だし、ちゃんと受け取ってくれる」、藤田も「役者さんとは違う返し方なので新鮮だし勉強になる」と褒めていた。せいやは「コメントを乳液のようになじませています…」と褒め言葉に酔いしれていた。石井は今回が舞台初挑戦。「声を張らなきゃなと思っている。でも今回は会話劇なので比較的映像と変わらないスタンスです。お客さんが耳で感じてほしいなと思う。初日公演までリラックスしたい。お客さんはみんなジャガイモだと思ってやります!」と意気込んだ。舞台は4月14日から18日まで同所で上演される。全7公演。
2021年04月14日今田耕司さんが、放送作家の鈴木おさむさんとタッグを組み、2008年よりライフワークとして続ける演劇シリーズ。今年、約3年半ぶりの公演となる第7弾『てれびのおばけ』が開催される。過去には、千原ジュニア、堀内健など数々のお笑い芸人仲間と共演。今回、W主演として迎えたのは、若手の中で最も勢いのあるコンビ、霜降り明星のせいやさんだ。芸歴が20年以上も違う二人。物語も、現代と1980年代それぞれの“テレビを作る人たち”を描く。ジェネレーションの違いが、どのように物語を動かすのか?現代と’80年代、2つの時代が交錯し、テレビのリアリティを描き出す。――今田さんとせいやさんという組み合わせが意外でした。今田:面白いですよね。おさむさんから「せいやとやるというのはどうですか?」と提案されて、最初は驚きましたけど、ええんちゃう?と。まあ、大阪で一緒に番組もやっているし、知らない仲ではないので。真面目なのもセリフの覚えがいいのも知ってますから、安心感はあります。ただ自分が下だと考えると、僕が(桂)文枝師匠と本気の舞台をやるようなもの。しかも、せいやはこれが(演劇では)初舞台なんやろ?せいや:そうなんです!最初、マネージャーさんから「舞台の依頼が来てるよ」と言われたときは興味が70%くらいだったんですけど、それが今田さんとご一緒で、脚本と演出は鈴木おさむさんと聞いて、もう「やらせてください!」とその場で即答しました。今田さんとはMCとひな壇という関係なので、今まで共演していたといっても、やっぱり距離感がありましたから。これでがっつりご一緒できるのは本当に勉強になりますし、うれしいです。――今回の舞台は、テレビ業界を描く物語です。テレビを作ることに取り憑かれ、魂を売る……どんな物語になりそうでしょうか?今田:今回、2つの時代を描きますけれど、’80年代というのはまさに僕がデビューした頃。あの頃は本当にヤバい人たちがむちゃくちゃいたんですよ。プロデューサーやディレクターだけでなく、現場の技術さんとかも、職人気質で厳しくてすごく怖かった。テレビという業界に取り憑かれたおばけは、確かにたくさんいたと思います。お笑いの演出も過酷でありえへんもの多かったですから。せいや:そういう先輩たちの苦労のおかげで、今のちょうどええテレビバラエティがあるんやな、と思いますね。ありがたいです。今田:先輩たちが臨床実験をめちゃくちゃしてるからな。せいや:皮膚がただれない、ちょうどいい温度のアツアツおでんとか、体に悪くない程度のビリビリ電気とか(笑)。これくらいやったら死なへんやろ、ケガせんやろ、というのを、みなさんが実際に体験しながら実用化してくださってる。とはいっても、今でも“てれびのおばけ”はいると思います。たまにバキバキの目をして、“せいやギャグ”ってカンペを出されることありますから……。――せいやさんの初舞台に今田さんからアドバイスはありますか?今田:いや、僕自身が憂鬱ですから。やりたくないですもん。せいや:(笑)。どうなってるんですか、やりたくないんですか!?今田:それくらいプレッシャーがあるってことや。演劇はお笑いのステージとは別物。何回やっても慣れへんし、幕が開くまでセリフがちゃんと入っているか不安になる。最後まで気が抜けないです。せいや:いや、今田さんがこんな緊張しているとわかって、僕もさらに緊張してきました。『テセウスの船』のときは、家で大声出して練習しすぎてご近所トラブルになったので、今回は喉を潰しても大変なので、慎重に取り組みたいと思います!『てれびのおばけ』現代と1980年代、2つの時代でテレビを作る人たち。テレビを作るために取り憑かれ、魂を売り、てれびのおばけになるしかなかった…。4月14日(水)~18日(日)下北沢・本多劇場脚本・演出/鈴木おさむ出演/今田耕司、せいや(霜降り明星)、藤田玲、石井杏奈全席指定7000円配信チケット3500円チケットよしもと問合せダイヤル TEL:0570・550・100(10:00~19:00)いまだ・こうじ1966年生まれ、大阪府出身。1986年に舞台デビュー。『人生が変わる1分間の深イイ話』(NTV系)、『炎の体育会TV』(TBS系)など、MCとして多数番組を抱える。YouTubeの「今ちゃんねる。」も話題。せいや1992年生まれ、大阪府出身。2013年にピン芸人として活躍していた粗品と霜降り明星を結成。2018年にM-1グランプリで優勝。ものまねや演技にも定評がある。冠番組に『霜降りバラエティ』(テレ朝系)など。※『anan』2021年4月14日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年04月09日(左から)今田耕司、ヒロミ、麒麟・川島明今までの通販番組といえば、出演者は名前も聞いたことがなかったり、旬を過ぎたタレントが起用されていたイメージ(失礼!)。しかし、最近はゴールデン帯の番組でレギュラーや司会を務めるような人物も多くキャスティングされている。そこにはコロナ禍ならではの事情もあるようで──。■通販番組のトレンド「買います!買わせてください!」フライパンを手にしながら叫ぶのは、『ヒロミの集結!スゴ腕カリスマバイヤーズ』(フジテレビ系)で司会を務める、番組名にもなっているMCのヒロミだ。「通販会社のバイヤーがヒロミさんに選りすぐりのアイテムを紹介する、というコンセプトの通販番組です。ヒロミさんをはじめ、ゲストのSKE48須田亜香里さんやギャル曽根さんのちょっとオーバーで、でも買いたい!と思わせるやりとりが人気です」(番組制作会社スタッフ)通販番組といえば、「ほぼ通販専門で出ているようなタレント」「かつて一世を風靡したが、今ではあまり名前を聞かない芸能人」が出演しているイメージがあるが、実は最近、人気芸能人たちが続々と参入している。「’15年から今も放送されている、お笑いコンビ・麒麟の川島明さんが出演するフジテレビ系の『魔女に言われたい夜~正直過ぎる品定め~』をはじめ、’20年3月には今田耕司さんがMCを務めるテレビ朝日系の『今田耕司★ヒットの世界「東大生が通販してみた!!」』が放送開始。TBS系のクイズ番組『東大王』などに出演する東大生たちや、ノンスタイルの井上裕介さんなど、いわゆるゴールデン帯の番組に出演するようなタレントや芸能人が相次いで起用されています」(テレビ局関係者)なぜそんな売れっ子のタレントをキャスティングできるのか。そこには、新型コロナウイルスによる市場の変化が関係しているようだ。「“外出自粛”“巣ごもり需要”などで、通販会社の売り上げは軒並み好調です。『ジャパネットたかた』のジャパネットホールディングスは前年より売り上げが270億円以上アップ。日テレの運営する『ポシュレ』も、これまでで最高の売り上げと利益を記録するなど、通販の需要が高まっています」(前出・番組制作会社スタッフ)市場規模は5500億円を超え、勢いは止まらない。「10年ほど前に“テレビショッピング番組が多すぎる”との批判があり、各局は通販番組を自主規制して減らしました。しかし民放とBS各局が公表している『番組種別放送時間』によると、’20年の4月から9月の間に放送された番組のうち、BS系は各局30%以上が通販番組。民放でもテレビ東京の11%をはじめ、日テレは7%以上を通販番組が占め、一定のコンテンツとして今なお定着しています」(前出・テレビ局関係者)通販番組がここまで成長した理由のひとつに、テレビ局側にとってはローコストですむという利点がある。フリーライターで番組制作にも詳しいラリー遠田さんは、もともとの番組の作られ方に理由があるという。■制作費も拘束時間も◎な通販番組「通販番組は放送枠を通販会社がまるごと買ってくれるのでテレビ局にとっては非常にオイシイんです。出演料も通販会社が負担してくれるし、番組制作は下請けに格安で丸投げすることができますから」売り上げが増え、通販会社の制作費にも余裕が出てきた。「コロナ禍で業績が悪化し、番組スポンサーを降りたり、出資額を減らす企業も少なくありません。タレントからするとギャラが減ったり、そもそも呼ばれなくなることもあります。そんな中、業績好調の通販会社は制作費を今までより多く出せる。ギャラが高くてオファーを諦めていた芸能人を呼ぶことができるようになったんです」(前出・番組制作会社スタッフ)出演する芸能人からしてみても、通販番組は魅力的だ。「まとめ撮りすることも多く拘束時間も長くない。ギャラも大物クラスになると1本100万円以上という話もあり、通常のバラエティー番組に出演するより相場が高いことも。タレント側にとっても、ありがたい番組といえます。コロナ禍にあって稼げているコンテンツだからこそできることですね」(ラリーさん)売れっ子タレントをキャスティングしたことによる、こんな利点も。「番組では商品の魅力を限られた時間で最大限に伝えなければいけません。鍛えられているとはいえ、商品紹介をするバイヤーやあまり知られていないタレントさんのリアクションはちょっと不自然に感じるところもあります。ゴールデン帯で活躍するタレントさんは、盛り上げ方をわかっているんです。テレビの顔として今も注目を集める方が大げさなリアクションをしても、バラエティー番組を見ているように自然と受け入れられているんだと思います」(前出・番組制作会社スタッフ)タレント自身も、通販番組を新たな魅力としてとらえ直しているようだ。「今田さんは番組内で“俺、やっぱ通販向いてるわ~!”と発言するなど、商品を紹介したり、実際に使ってみて感動するような番組作りに魅力を感じているようです」(同・番組制作会社スタッフ)今も第一線で活躍する芸能人が登場することで、番組はますます盛り上がる。「テレビショッピングでおなじみのアンミカさんは“いわゆる『通販タレント』の地位を向上させたい”と話していました。一線級のタレントが通販番組に進出することで“都落ち”のようなマイナスイメージも薄くなり、通販番組に出たい!と思うタレントも増えていくのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)シニア世代の女性の心をつかみ、根強い人気をみせているテレビ通販。インターネットも難なく使いこなすようになったシニア層は商品紹介を見て、ネットで注文する。「今や一流芸能人が積極的に出演して、立派なテレビのエンタメコンテンツとして成長しました」(ラリーさん)大物タレントがズラリと並ぶ通販番組がいつかゴールデン帯で放送されるようになったりして!?
2021年03月28日お笑い芸人の今田耕司が18日、自身の公式YouTubeチャンネル「今ちゃんねる。」で、霜降り明星を絶賛した。「初コラボ!今田耕司×霜降り明星せいや『ここでしか聞けない事』」と題して公開された動画に、霜降り明星のせいやがゲスト出演。せいやから「ほんま聞きたいんですけど、今田さんから見て、霜降り明星どうですか?」と聞かれると、今田は「天才。2人とも」と即答した。せいやは「マジっすか! うれしい、これ! 粗品もうれしいと思います」と喜びをあらわに。今田が、仲の良いお笑いコンビ・トットの多田智佑から「霜降り明星がネタ作るときに頭を抱えているのを見たことがない」と聞かされたことを告げると、せいやは「僕ら、考え込まないタイプですね。その場で半分ずつ出し合ってやるだけなので。やってみて結果だけ見て、良いやつを残してる」と説明した。それを聞いた今田は「ここの時代じゃなくて良かったと思うときあるで。こんなネタよう作らんわ」と感嘆していた。
2021年02月21日「汗ばむわ~」のギャグで知られる、女性お笑いタレントの山田花子(やまだ・はなこ)さん。セクシーなギャグと容姿のギャップがウケ、バラエティ番組を中心に引っ張りだこでした。しかし、徐々にその姿を見かける機会が減少。かつて女性お笑いタレントとして一世を風靡した山田花子さんは、今は何をしているのでしょうか…。山田花子、今や2児の母親に2010年にトランペット奏者の福島正紀さんと結婚した山田花子さんは、2012年に長男、2016年に次男を出産し、2児の母に。2012年に長男が生まれた際には、夫の福島正紀さんとともに家族そろってイベントに出席したことがあります。2012年、長男とともにCD発売イベントに出席した福島正紀さん(左)と山田花子さん(右)また、山田花子さんは2016年に次男を出産した際、事務所を通じて「すでにイケメンになりそうな予感がして、育てるのが楽しみです」とコメントを発表。山田花子さん、41歳 帝王切開で第2子出産!母子ともに健康。すでにイケメンになりそうな予感!?そして2020年9月現在、ツイッターでは子供に関する投稿が目立ち、母親として子育てに日々奮闘していることが分かります。これが、金塊やったらな〜私もこんな笑顔するのにな〜 pic.twitter.com/IO91oy8qYA — 山田花子 (@y_hanak0) July 24, 2020 息子、2年生の作品!鉛筆立て!タイトルは、「あくま」らしいです。 pic.twitter.com/2bKFufqH3q — 山田花子 (@y_hanak0) August 6, 2020 山田花子、現在は大阪を拠点に活動中山田花子さんの姿をテレビで見かける機会が減ったのも、子供の存在が関係しています。というのも、2004年に東京に移籍した山田花子さんですが、「慣れ親しんだ地元の大阪で子育てをしたい」という思いから、2016年に活動を拠点を大阪に移し、古巣・吉本新喜劇に復帰しました。大阪に拠点を移した理由は、慣れ親しんだ地元・大阪で子育てをしたいとの思いから。「東京だと子どもがバカにされそうで...大阪の人はお笑いが好きだから大丈夫」と我が子を思いやる気持ちを告白。長男が小学校に上がる前に戻りたいと思い、夫の福島正紀さんに相談したところ、「付いていくと言ってくれました」。すでに東京のマンションは「早めに高く売って」(花子)、大阪での新生活をスタートさせています。よしもとニュースセンターーより引用現在は吉本新喜劇を中心に活躍しているため、これまでよりもテレビで見かける機会が減りましたが、お笑いタレントとしてはまだまだ現役です。今週のNGKは川畑週舞台は豪華客船⚓️✨海上で次々にトラブルが巻き起こる?! #川畑座長 を筆頭に #内場勝則 #浅香あき恵 #山田花子 #宇都宮まき とキャスト陣も超豪華!!!✨是非なんばグランド花月へお越しください♂️♀️ #吉本新喜劇 #川畑泰史 #クルージング pic.twitter.com/VNnFE5DxWR — 吉本新喜劇 (@shinkigeki1) April 23, 2019 山田花子の夫に批判の声前述した通り、2010年にトランペット奏者の福島正紀さんと結婚した山田花子さんですが、夫に関する話題はほとんど聞こえてきません。結婚発表当時、山田花子さんは「結婚できて幸せです!は~今夜も汗ばむわ~」と自身のギャグを交えて喜びをあらわにし、その後、夫婦そろってテレビに出演していたことも。第1子の妊娠を会見で発表した福島正紀さん(左)と山田花子さん(右)。2012年撮影しかし、山田花子さんがバラエティ番組『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)で「1回キスするごとに1000円、夜の生活は1回10万円を夫に支払う」と衝撃告白をしたことをきっかけに、夫婦仲を心配する声が寄せられていました。また、2017年に出演した情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、福島正紀さんが子供に大阪弁を使わせないよう、英語で会話していることも告白。英語が分からない山田花子さんは、夫と子供の会話に入れないことを番組中で嘆いており、視聴者からは「ありえない」「かわいそうで涙が出てきた」と同情する声も…。一方で、山田花子さんはツイッターで、仕事で忙しい自身に代わって、福島正紀さんが保育園の送り迎えをしてくれていることなどを報告しており、2020年9月現在も2人は夫婦関係を継続中です。夫婦関係は当人同士にしか分からないもの。はたから見ると不思議な夫婦関係も、2人にとっては順調そのものなのかもしれません。とはいえ、実際の夫婦仲はどうなのか、山田花子さんの口から説明してほしいと望むファンは多くいるようです。結婚し、2人の子宝にも恵まれ、現在の山田花子さんは仕事に育児にと日々大忙し。何も語らないのは、それだけ山田花子さんにとって、今が一番充実しているということなのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年09月11日新たな活躍の場を求めて急増する芸能人YouTuberの中でも、この方の参戦は、ちょっとした驚きがあった。今年4月に「今ちゃんねる。」を開設した今田耕司さん。料理をしたりゲームをしたり、芸能界屈指のアローン(独身)貴族である今田さんの日常をお届けする。一人の寂しい暮らしと思うことなかれ、唯一の同居人である人型ロボット、ペッパーとのやりとりは一度見たらやみつきになる妙味あり。(ほぼ)かみ合わないペッパーとのやりとりを笑いに昇華させるトーク力はさすが。現在、54歳。言わずもがなTVではおなじみの超売れっ子MCのベテラン芸人である。そんな今田さんがSNSほぼ未経験ながら、なぜYouTubeの荒波へと“出発”したのか。そのきっかけは?今田耕司「今ちゃんねる。」チャンネル登録者数:7.91万人こんなにワクワクできると思わなかったです。正直に言うと、本当に勢いだけなんです。仲のいいディレクターが、僕の家に新しいパソコンの設定をしに来てくれて、その時に僕とペッパーのやりとりを動画に撮ってたんです。ディレクターやから、パパッと編集して「今田さんがペッパーとこんな会話してる」とディレクター仲間たちに見せたら、面白いと評判で。で、YouTubeで流したらどうですか?と言われ、簡単だからとチャンネル設定までしてもらったんです。でも、なかなか勇気が出ずにしばらくは非公開のままで、そのディレクターと2人の間だけのYouTubeとして楽しんでいたんです(笑)。ちょうどそのころ、ひがしのり(東野幸治)もYouTubeで配信ラジオ「東野幸治の幻ラジオ」を始めて、吉本もYouTubeに本格参入するとかいうニュースもあって。あれ、今が始めるタイミングにピッタリちゃうん?と。それで、非公開を全世界に公開することに決めました。だから、まったく計画的じゃない。行き当たりばったりもいいとこ。でも、なんかそれでええかなと思っています。若手やったら話題になる企画をバンバンやって、毎日動画をアップして売れるための手段、自分たちの笑いを知ってもらうための手段として活用するというのでいいと思いますけど、ベテランともなると、そんなハングリーにはできないし(笑)。どうしてもマイペースです。そもそもディレクターと僕のおっさん2人でコソコソ始めたことなんで。編集も“ちょっと古い”と話題になるくらい。始まりの「しゅっぱ~つ!」って掛け声も、絶妙にダサいでしょ!?千鳥のノブには「ええ掛け声ですね」って褒めてもらったんですけどね(笑)。ダサいこと自分でわかってます。でも、そういう50代男性の等身大のプライベートを見てもらって、ちょっとでも身近な存在やと思ってもらえたらうれしいですね。あとはペッパーですかね。もうペッパーとの暮らしも5年目です。AIが学んでくれた蓄積がありますから、我が家のペッパーにしかないオリジナリティがある。動画の中でのペッパーとのやりとりはほんま普段通り。いつもあんな感じでゲームを仕掛けられてます。何度正しく答えても正解にしてくれません。今後の企画としては、放送作家の鈴木おさむくんから、きれい好きな今田さんの掃除ルーティンとか見たいと言われたので「今ちゃんお掃除企画」とかいいかな、と思っていますね。好きな掃除アイテムの紹介とか洗濯物の畳み方とか。幅広い層に楽しんでもらえることをやっていきたいです。TVのバラエティはもちろん大好きなんですが、これだけ長くやっているとどうしてもルーティン化することも。オンエアはこうなるやろなとだいたい予測がつく。でも、この数か月YouTubeを始めてほんまに想定外のことばかりで。ゲーム配信がこんなにウケるんやとか、ペッパーにこんなコメントつくんやとか。それにすごくワクワクしています。カメラのセッティングから全部自分でやって、全然うまくできなくて、面倒くさいって思うんですけど。でも、面倒くさいって思えるのもなんかええなあと思ってます。新しい刺激もらえて、今、YouTubeめちゃくちゃ楽しいです!いまだ・こうじ1966年3月13日生まれ、大阪府出身。1985年、NSC4期生として芸能界入り。日テレ系『アナザースカイII』『人生が変わる1分間の深イイ話』、テレ朝系『ひかくてきファンです!』、TBS系『炎の体育会TV』、テレ東系『開運! なんでも鑑定団』など数々の番組で司会を務める。※チャンネル登録者数、視聴回数は、6月25日時点のものです。※『anan』2020年7月15日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・SUGI(FINEST)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年07月13日リノベーションというと「中古マンションを購入してリノベーション」というイメージが強いかもしれませんが、すでに自宅をお持ちの方は今住んでいる自宅をリノベーションする、というケースもあるでしょう。リノベーション会社「EcoDeco」の社員で、8年住んだ自宅マンションをリノベした経験を持つ岡野真弥さんに、自宅リノベのお金(住宅ローン)について詳しく聞いてみました。■ リノベーションのみでも住宅ローンが使える不動産の購入とリノベーションを合わせて行う場合は、リノベーション費用も含めて住宅ローンを借り入れし、リノベーションのみの場合はリフォームローンで借り入れをする。そのようにイメージする方も多いでしょう。また、リフォームローンは金利が高く、借入期間も短いため、住宅ローンと比べると損をするというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ですが、実はリノベーションのみの場合でも住宅ローンとして借り入れができるのです。現在の岡野さんの住まい(撮影山田耕司)8年前に購入した自宅マンションをリノベーションするにあたり、岡野さんが新たに借り入れしたいのはリノベーション費用のみでした。そこで、「今の住宅ローンを借り換えして、そのタイミングでリノベ―ション費用も合わせて借りる」というやり方で、金利をなるべく抑えながら資金計画を立てました。ざっくりまとめると「現在A銀行で住宅ローンを借りていて残債が2000万円。リノベーションの見積額が1000万円」だとしたら、「B銀行で住宅ローンの借り換えをする際に3000万円で申請する」という内容です。こうすれば、より金利の低い住宅ローンでリノベーション費用を借り入れることができます。■ 借入期間は35年にならないので注意!住宅ローンは最長35年の借入期間が設定でき、月々の支払い額を抑えられるという利点があります。借り換えの場合も同じく、最長借入期間は35年。ただし、住宅ローンの借り換えと同時にリノベーション費用を住宅ローンにまとめる、というやり方の場合、最長借入期間は35年にはならないのです。なぜなら、借り換えた住宅ローンのスタート時期(1年目)は「自宅を購入した時期」まで遡ってみなされるから。岡野さんの場合、現在の住宅ローンを借りたのが8年前なので、借り換えをした場合、8年前を1年目とみなして最長35年間となります。つまり、借り換えた住宅ローンは最長借り入れ期間が27年(35年ー8年)ということに。岡野さんの場合はまだ27年あるのでやりくりができそうですが、仮に自宅を購入して20年後、子どもの独立を期にリフォームを、となるとどうでしょう。住宅ローンの借り換えでリフォーム費用もまとめて借りたとして、最長の借入期間は15年(35年ー20年)。15年で不動産の残債とリフォーム費用を返済することができるかどうか、検討が必要になります。タイミングによってはこのようなことになるので、リノベーションや借り換え時期は計画的に考えた方がよいでしょう。■ 「自宅をリノベ」は資金計画にメリットあり不動産購入のタイミングで住宅ローンを申し込む場合、不動産の売買契約に進むために「住宅ローン事前審査」が行われます。事前審査は、売主側に「ちゃんとお金を払える(借りられる)ので契約しましょう」と示すために必要なステップです。そして、事前審査では「総額いくら借りたいか」を提示しなければならないので、このタイミングで「リノベーション費用としていくら借り入れをするか」も決まっていなくてはいけません。つまり、リノベーション設計がスタートしたばかりの時点で、すでに予算が決まっていなければならないのです。プランニング中により良い設備を入れたくなったり、解体によって追加工事が必要になったりなど、予算が予想外に増えることも考えられるため、この時点でリノベーション予算を決めるのはなかなか難しいもの。ところが自宅リノベの場合は、そんな悩みは不要です。すでに不動産は持っていて不動産売買との絡みがないため、住宅ローンの事前審査は不要。リノベーション計画を立てて、工務店から見積もりが出てきたタイミング(=リノベーション予算確定のタイミング)でローン申請をすればいいのです。ですので「工務店に見積もりを取ったら大きく予算オーバー。どうしよう、借入額が足りない…」ということになりません。■ 途中で予算がアップしても、借入額を変更できる岡野さんがリノベーション予算を把握する際は、時間がなかったため、ざくっと作った平面計画とラフスケッチ(上記写真参照)で工務店に概算見積もりを出してもらい、それを持って銀行に行ったそう。ざっくり過ぎたので、「正式な見積もりを出してもらったら300万円ほど高くなった」そうですが、まだ借り入れの契約(金消契約)をしていないので、借入額の変更(再審査)が可能でした。この点も自宅をリノベーションする際のメリットで、中古マンションを買うと同時にリノベーションを行う場合とは大きく異なります。■ 自宅リノベするなら、住宅ローンの借り換えが有効な場合が多い自宅を購入済み、もしくは何年か住んだ自宅をリノベーションする場合、リフォームローンは高金利だから損、というイメージがあるかもしれません。ですが、岡野さんが教えてくれたように、住宅ローンの借り換えを行うことによってリフォーム費用の金利も抑えられますし、スムーズかつフレキシブルに資金計画を立てられるというメリットもあります。自宅リノベを検討している方は、住宅ローンの借り換えも検討してみてください。取材協力/EcoDeco
2020年04月17日今田耕司各地で桜が満開に咲き誇る中、春とは思えない寒さに見舞われた3月下旬の深夜1時過ぎ、都内の雑居ビルが立ち並ぶ一角にあるバーに、寒さを感じさせない集団が!「今田耕司さんがいたんですよ!個室の席で4~5人と飲んでいました。盛り上がっていたのか、話し声が個室の外まで聞こえてきましたね」(居合わせた客)今田といえば、明石家さんまやナインティナインの岡村隆史などの独身芸人が集まる“アローン会”で、たびたび合コンをしていることで知られるが、この日は美女と会っていたわけではなかった。「後輩のお笑い芸人らしき男性たちと一緒にいました。その中には、カラテカの入江慎也さんの姿も。彼の仕事に関する相談に乗っていたみたいですよ」(同・居合わせた客)■入江に電話直撃をすると……入江は、昨年6月に『FRIDAY』で詐欺グループの忘年会に参加して、事務所を通さずにギャラを受け取る闇営業をしたことが報じられた。「雨上がり決死隊の宮迫博之さんやロンドンブーツ1号2号の田村亮さんも参加していて、この報道を機に一連の吉本興業のお家騒動に発展しました。騒動のきっかけを作った入江さんは吉本との契約を解除されましたよ」(スポーツ紙記者)昨年11月には、入江が吉本の退社後に清掃のアルバイトやコンサルティング業などの仕事を始めたことを、週刊女性でも報じていた。この日は、そんな彼を励ます会だったようだ。「今田さんは“これからは付き合う相手に気をつけなアカンで”とアドバイスしていましたね。お酒も回っていたのか、“俺は絶対、お前を見捨てへんからな!”と熱っぽく語っていましたよ(笑)」(前出・居合わせた客)昔から、今田は入江のことをかわいがっていた。「たびたび食事に連れて行ったり、一緒に合コンもしていました。ただ、以前から不特定多数の人が集まるイベントを主催していた彼に対しては、“どんな人が参加しているかわからないから、気をつけたほうがいい”と何度も注意していましたよ」(芸能プロ関係者)夜会の様子からすると、いまでも彼のことを気にかけているようだ。「同じ闇営業問題で処分された宮迫さんはユーチューバーのヒカルさんと一緒にユーチューブで活動し、亮さんは相方の田村淳さんのサポートで、少しずつ表舞台に戻ってきています。ただ、入江さんにはそんなふうに手を差しのべてくれる人がいません。今田さんとしては、そんな彼がちゃんと仕事をしているか心配だったのでは」(同・芸能プロ関係者)今後の仕事に関する具体的な話もしたのだろうか。入江に電話で話を聞くと、「今田さんからは、“今している仕事をとにかく頑張れ”と言ってもらいました。これ以上のことは申し訳ありませんが、ノーコメントで……」今田の“深イイ話”が、入江にしっかり届いているといいのだけど……。
2020年04月07日お笑い芸人の今田耕司が、ダンス&ボーカルグループ・三代目 J Soul Brothersの山下健二郎が主演を務める映画『八王子ゾンビーズ』(2020年6月5日公開)に出演することが7日、明らかになった。同作は鈴木おさむが脚本・演出・監督を務めるオリジナル作で、2018年8月に舞台として上演された。ダンサーになる夢に破れ、八王子の山奥のお寺で自分探しを始めた羽吹隆(山下)は、墓場に集まる陽気なイケメンゾンビたちを成仏させるために、ダンスを教えることになる。ほか、松岡充、久保田悠来、藤田玲、丘山晴己、高野洸、牧島輝、三浦海里、才川コージ、小澤雄太(劇団EXILE)らが出演する。この度追加キャストとして明らかになった今田が演じるのは、山下演じる羽吹のマネージャー・高木。羽吹の他に100人以上のダンサーを担当している敏腕マネージャーという映画オリジナルの役どころで、オーディションに落ちてやさぐれている羽吹に冷静にアドバイスを送るなど、普段の芸人としての姿とは違ったクールな一面を見せる。同作のドラマ版も、11日からHuluでの配信が決定。映画公開の前に、それぞれのキャラクターの個性が存分に楽しめる見逃せない内容となっている。○今田耕司 コメント八王子ゾンビーズは舞台でも観ていた大好きな作品であった為、それがいざ映像になった時にどんな形になるのかとても楽しみです! 殺陣のシーンなんかも特に注目して観たいですね。ただ、僕の出演が映画の邪魔になってなければいいですが……苦笑山下くんはLDHらしいというか本当に礼儀正しく爽やかで、THE・好青年といった良いイメージしかないですね!○鈴木おさむ コメント役を考えた時に今田さんしかいないなと。映画の大事な部分で、その存在感。そして、今田さんとは10年以上舞台をやらせていただいてるので、ぴったりだなと思い、友情出演のオファーをして、二つ返事で決めていただきました。現場は、空気の作り方からプロでした!(C)2020「八王子ゾンビーズ」製作委員会
2020年01月07日お笑い芸人の今田耕司が4日、都内で行われた「Yahoo!検索大賞2019」発表会でMCを担当。お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太と女優の蒼井優の結婚について、「まだ受け入れることができません」と冗談交じりに話した。6回目となる同アワードは、「Yahoo!検索」のデータをもとに、前年に比べて検索数が急上昇した人物や作品などに贈られるもの。蒼井優の女優部門賞受賞が発表された場面で、今田は「いやー納得できない。旦那選びが納得できないですね。現実逃避してますから。ウソだと…。まだ受け入れることができません」と不満そうな表情を見せ、「何年で山里が捨てられるのか楽しみです」とジョーク。司会者が「いやいや、素敵なご家族を築かれると思いますよ」となだめると、「後輩ですけど、そういう意味では見本にさせていただこうかな」と返すも、「蒼井優さんですよ、どうなんですか」とやはり信じられない様子だった。囲み取材でも結婚の話題に。芸人たちの結婚が相次いでいることについて、「先を越されてますよ。若林くん(オードリーの若林正恭)も、あの子は大丈夫だろうと安心していたらいきましたからね。みなさんちゃんとお付き合いしている人がいるんだなと思って。又吉(ピースの又吉直樹)と岡村(ナインティナインの岡村隆史)と僕とで話していたら、本当にいない3人なので、どうしようもないです」とぼやいて笑いを誘った。なお、蒼井は発表会は欠席した。
2019年12月05日お笑い芸人の今田耕司が4日、都内で行われた「Yahoo!検索大賞2019」発表会でMCを担当。所属する吉本興業の闇営業騒動などをネタにして会場を盛り上げた。6回目となる「Yahoo!検索大賞」は、「Yahoo!検索」のデータをもとに、前年に比べて検索数が急上昇した人物や作品などに贈られるもの。“今年の顔”として最も検索数が急上昇した人物に贈る“大賞”に加え、「パーソンカテゴリー」「カルチャーカテゴリー」「プロダクトカテゴリー」「ローカルカテゴリー」において、人物・作品・製品などを表彰する。発表が進んでいく中、今田は「明るいワードばっかりでいいですね。良かったです、“闇営業”っていうのがなくて。ランキングに入らなくて良かったです」と吉本騒動をネタに。司会者から「2019年、いろんなことがありましたね」と声をかけられると、「僕は6月からずっとありっぱなしですから、今も。やっと今年が終わると思って、12月に入ってウキウキしてます」と笑いを誘った。さらに、「来年もみなさんがどういったワードを検索されるのか気になりますね」と振られた場面でも、「そうなんですよ。僕も検索は普段からYahoo!さんを使わせていただいてます。とにかく今は“エージェント制”っていうのを検索しています」と騒動をネタに。自身については「検索しない」と明かし、「検索するとしたら“今田耕司面白い”とか、限定していきます。ネガティブなことは聞きたくない」と語った。
2019年12月04日お笑い芸人の今田耕司が4日、都内で行われた「Yahoo!検索大賞2019」発表会でMCを担当。申告漏れと所得隠しを指摘され、活動自粛中のチュートリアル・徳井義実と最近会ったことを明かした。徳井、ナインティナインの岡村隆史、ピースの又吉直樹とともに、独身男性芸人による「アローン会」を結成している今田。「この間、個人的に徳井くんを囲む会をしました」と明かし、「ちょっと心労で痩せて、無精ひげでかっこよくなってやがって」と様子を語った。また、先日行われた雨上がり決死隊・宮迫博之の「囲む会」についても「行かせていただいた」と言い、「バラエティスタッフって本当に素晴らしいなと思って感動しました」と振り返った。そして、「落ち込んでいる人を囲む会っていうのが定着したらすごいポジティブじゃないですか? 素敵なことだなと思います」と提案。自身については「囲まれるためにはまず失敗しないといけない。僕は基本的には囲まれたくないです。囲んではあげたいですけど」と話して笑いを誘った。
2019年12月04日今田耕司(53)が7月27日、自身がMCを務める『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ)に出演。闇営業問題から発展した吉本興業のお家騒動について、自身の複雑な胸中を赤裸々に語った。番組収録は22日午後。吉本興業・岡本社長の会見2時間後に始まったこともあり、スタートから番組はヒートアップ。SNSをやっていない今田にとって、今回の収録が騒動に対しての初言及の場となり、注目を集めた。冒頭、岡本社長の「吉本はファミリー」という発言に対して「“親”とか“子供”っていうのは、それは林正之助さんからの流れです」と言及。元会長・林庄之助さん(享年92)からの社風が存在することを明らかにし、「(現体制で)形だけマネしても、それは若手や東京の芸能人には絶対に伝わらないです」と断言した。続けて「我々はファミリーかもしれませんけど、下の子たちには態度で示さないと。頑固おやじが急に“家族や”と言っても伝わらない。亮もああなるし、宮迫もああなるでしょ。そこのコミュニケーションが下手。ということは吉本というお笑いの楽しい会社のトップにいるべき人ではないんじゃないかと思ってしまった」と熱弁。岡本社長を新入社員時代から知る今田だからこその、熱い思いを赤裸々に語った。また今回の騒動で一番辛かったこととして、「ぶっちゃけ言うと僕はウソに疲れた」と切り出した今田。闇営業問題の発覚当初は宮迫博之(49)や入江慎也(42)などの当該芸人と毎日連絡を取り、本人たちから「ギャラはもらっていない」との報告を聞いていたという。ところがその後、金銭授受の事実が発覚。会社からも一連の経緯説明を受けていたというが、「(宮迫・田村の)記者会見を見たら、僕が説明されてる内容とまったく違うわけですよ。今度は吉本にも嘘つかれてたんやと……」と自身の複雑な胸中を告白。「僕らは会社に説明されたことを言って良い範囲で若手に言うじゃないすか……」と続け、悔しさをにじませていた。今田の発言を受け、番組出演者で芸能リポーターの井上公造氏(62)は「今田さんくらいきっちり説明できる人がいれば、世間は理解できるんですよ」と絶賛。ネット上でも、今田の率直かつ想いがつまったコメントを称賛の声が相次いでいる。≪今までの吉本騒動の中で今田耕司さんの話が一番しっくりきたかも知れん≫≪今日の特盛よしもと 全国で放送した方が良いんじゃない?吉本問題・今田さん達の想いや言葉が一番わかりやすく、それぞれの立場の解説に納得感≫≪今田耕司の話はスッと入ってくるなー 話し方がうまい 「色んなウソに疲れました…」ってのは、ほんと率直な意見なんだろうなー≫
2019年07月28日千葉県千葉市に建つ平成11年築、専有面積82.60平米のマンションに住むOさん夫妻。長年住み続けてきた住まいを、インテリアショップのTIMBER YARD(ティンバーヤード)に依頼してリノベーションしました。「わが家は3LDKでふたり暮らしには不要な個室が多く、水回りにも不具合が生じていたので、思い切ってリノベーションをしようと考えました」と振り返ります。そのきっかけとなったのは、妻が単身赴任でロンドンに滞在したことだったそうです。■ 木のぬくもりあふれる上質さが魅力!「ロンドンで住んでいたフラットは築100 年ぐらいの物件だったのですが、リノベーションされていて住み心地がよく、キッチンや水回りの設備はビルトインですっきりとしていて家事動線がコンパクトでした」と妻。リノベの設計・施工は家具、雑貨の販売から住宅まで手掛けるインテリアショップ、TIMBER YARD(ティンバーヤード)に依頼しました。間取りで大きく変更したのは、バルコニーに面したLDKです。LDに隣接していた個室をなくし、独立型だったキッチンをオープンにすることで、明るく開放的なLDKを実現しました。LDの床はホワイトオークの無垢フローリング。キッチンや収納など、家具はすべてウォールナットで造作したものです。収納力がたっぷりで、食器や調理器具などがすっきりと収まっています。アイランドカウンターの天板には、インテリア性も高い人工大理石のデュポンコーリアンを使用しました。夫の希望で、LDKの一角にはたっぷりの蔵書を収める本棚を造作。オープンスペースではあるものの、2列にすることで“こもり感”のある空間としました。寝室の床もホワイトオークで統一。壁の一部をグレーのアクセントウォールとしました。奥に少し見えているのは、書斎コーナーです。書斎コーナーは以前、クローゼットがあった部分を利用したもの。ウォールナットの造作家具に「セブンチェア」を組み合わせています。■ ロンドンでの住まいをヒントに自分らしいインテリアを実現玄関収納もウォールナットで造作したものです。収納力がありながらも圧迫感は出ないよう、浮遊感のあるデザインになっています。玄関の隣は、市松模様の床がオシャレなトイレ。「ロンドンで住んでいた家のトイレの床がモノトーンの市松模様で、それがとても気に入っていたんです」と妻。トイレと同様に、水回りはモノトーンでまとめてあります。洗面室と浴室の間仕切りにはガラスを使うことで、広さを演出しました。ディンプレックスのタオルウォーマーも空間のアクセントになっています。洗面カウンターの下には、ミーレの洗濯機と乾燥機を振り分けて設置。妻がロンドンで住んでいたフラットを参考に、設備機器をビルトインしたものです。機能的なのはもちろん、デザイン的にも素敵ですね!こだわりのセレクトはコレ!TIMBER YARD(ティンバーヤード)にリノベを依頼した理由を尋ねると、「ショップでは趣味のよい家具や雑貨を扱っていて、こちらにお願いすればすごく素敵なリノベが実現するのではないかと思いました」と夫。そのTIMBER YARD(ティンバーヤード)で夫妻が初めて購入したのが、こちらのベッド。上質な北海道産の木材と、熟練した職人の技術によって生み出された「北の住まい設計社」のベッドだったそう。このベッドが、リノベを依頼するきっかけになったといいます。スタッフと相談しながら同ショップで購入した家具は、他にもあります。写真左は夫妻がひと目ぼれしたという、ハイメ・アジョンがデザインしたダイニングテーブル「アナログ」(21万2760円)。アルネ・ヤコブセンによる「アントチェア」を合わせています。右のブルーの「スワンチェア」(53万2440円)は妻用、ペールピンクの「フリチェア」(42万9840円)は夫用のパーソナルチェアです(価格はすべて税込み)。「好きなものに囲まれているから、外出していても“早く家に帰りたい”と思うようになった(笑)」と夫妻。家具も含め、隅々にまで好みが反映できたからこその言葉ですね。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.29』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.29日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】大満足! なキッチン& ダイニングのつくり方【第2特集】イイね! 団地リノベ2018【第3特集】気になる! インテリアショップのリノベ※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/TIMBER YARD(ティンバーヤード)撮影/山田耕司
2019年05月16日長女の個室と、家で仕事をする妻の仕事部屋兼寝室がほしい、さらには夫の膨大な書籍やCDをしっかり収納したい。そんな思いが重なってリノベーションを決意したMさん一家は、リライフプラスを通じて知った建築家の日尾俊昭さんにリノベーションを依頼。9年前に3,500万円で購入した世田谷区の中古マンションを、工事費400万円(税込み・設計料別)かけて、家族3人の個室を確保しながら、楽しく愛着のある空間へとリノベーションしました。■ レコード棚が印象的なリビングダイニング増え続ける夫の本の収納がきっかけでリノベーションへと踏み切ったMさん一家。すでに夫の仕事場兼寝室は確保されていましたが、本やCD、レコードをしっかり収納することと、妻と長女の個室を実現することが大きな目的でした。夫はフリーの映像ディレクターで、リビングダイニングの壁面に設置した愛用の収納棚にはレコードがぎっしり。そのジャンルは多岐にわたり、しかもマニアック。一部処分したそうですが、かなりの量があります。キッチン本体は入居前からある既存のものをそのまま利用し、吊戸棚は扉材を変更。正面に見える小さな棚は新設しました。また、床材には天然素材で抗菌効果を持つリノリウムを採用。「リノリウムは肌触りがよくておすすめ。冬もひんやりとしないので助かります」と妻。■ 念願の妻と長女の部屋はアーチ型の開口で可愛らしくリビングダイニングに隣接する妻と長女の個室は、アーチ型の開口でガーリーな雰囲気に。建具がないため出入りしやすく、家族と会話したり、「ながら家事」もしやすいそう。必要に応じて布をかけ、緩やかに仕切って使っています。また、できることは自分でやりたいという妻は、DIYにもチャレンジ。リビングと個室を仕切るシナ合板のニス塗りは、妻がはじめて手掛けたDIYです。妻の個室は、ウィリアム・モリスの絵柄のクロス(写真右)で印象的に。大胆なプリントをアクセントとして楽しめるのは、プライベートゾーンならではです。妻の仕事スペースであるデスクの棚も、DIYで作ったものです。また、妻の個室と長女の個室は隣り合っていて、壁の上部にあけられた可愛い開口で通じています。夜にはガールズトーク(?)が楽しめるそう。長女の部屋にはロフトスタイルのベッドを設置しました。ベッドの下部分は、長女と妻の両方の部屋から使える収納部として活用しています。■ 書棚が間仕切りにもなる夫の仕事部屋玄関は土間スペースを広げ、自転車も置けるようになりました。玄関に入って正面に見えるのは、仕事場も兼ねている夫の部屋。新設の書棚を間仕切りとし、奥の寝室とのゾーニングに活用しました。「リノベ前は書棚も足りなくなって、足の踏み場もないような状態。窓も開けづらくなっていました。それが壁面利用でスッキリと片付き、書棚で間仕切りもでき、大満足です」と夫。床は土間と同じモルタル仕様で、仕事スペースとしての雰囲気もアップしました。■ DIYで愛着ある空間づくりDIYをした箇所は他にもいろいろ。妻が取り付けたリビングのCDラックには、夫の膨大な量のCDを納めています。棚柱(ガチャ柱)をコンクリート壁に取り付けるため、電動ドリルの専用ノズルをホームセンターで借りて行ったという労作です。長女の部屋のロフトスタイルのベッドは、木部をペイント。白とピンクの2色使いでガーリーに仕上げました。既存の棚を撤去した玄関には、壁面に有効ボードを張り、棚板をDIYで設置。「靴が増えていったら、棚板を1枚、また1枚と増やしていくつもり」と夫。有孔ボードはカギや帽子なども掛けられて、なかなか便利なのだそう。また、ぬいぐるみがたくさん集まる棚もDIY。曲線を描く棚受けはIKEAで購入したものです。壁と床をタイル貼りにした洗面室では、右側の収納部のカーテンが妻のDIY作品。トイレ空間の上部も有効活用し、有孔ボードを張ってカゴを設置しました。「どこまで自分たちでつくれるかを経験しておけば、将来壊れたときのメンテナンスにも役立つし、大事に扱う。家にももっと愛着がわくと思って頑張りました」と妻。例えば、CDラックのDIYで浮いたのは3~4万円。そのおトクさも見逃せないですが、もっとプライスレスな価値もありそうなM邸でした。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.20』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.20日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】マンションリノベ成功のためのマストアイテムW.I.C 玄関土間 パントリー がある家はいつもキレイ!【第2特集】マンション内同居、近居、二世帯…どうする? 実家との距離【第3特集】どっちがおトク? フルリノベVS部分リノベ【第4特集】どこまでできる? やってみてどうだった?DIY&施主支給 Real Report※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工日尾俊昭一級建築士事務所撮影山田耕司
2019年05月06日夫妻と2人の元気な男の子、そして愛猫(てんてんオス/9歳)が、仲よく暮らすOさんの家。東京の住宅密集地にありながら、家の中は光が満ち、開放感にあふれています。プライバシーがしっかり守られた中で、家族みんながのびのび&リラックス。L字型の敷地を生かしたストレスフリーな住まいを実現しました。■ L字型の敷地に沿った壁を設けて、安全・安心!結婚後、夫の実家が所有していた築30年ほどの戸建てで暮らしてきたOさん一家。子どもも誕生し手狭になってきた頃、アパートが建っていた隣の敷地が運よく売りに出されます。そこでOさん夫妻はその土地を買い取り、家を建てることを決意しました。合筆したことで敷地はL字型に。敷地面積は約55坪となりました。設計の依頼を受けたアトリエA5は、敷地の形状をそのまま建物としてL字の中央にLDKを配し、両端に中庭を設けました。Rのある外壁で中庭や駐車場を丸ごと包んでいます。こちらは外壁の内部で、駐車場のある南側の中庭です。モミジの木の奥に玄関扉がありますが、右手の窓からリビングに直接入ることもできます。外壁に設けられた扉とシャッターを閉めれば、プライバシーが保たれた空間に。「プライバシーを守りたい」というご夫妻の思いですが……、O邸は戸建てや集合住宅が密集する住宅地にあり、周囲を見回すと昼間でもカーテンやシャッターを閉めている家が目立っていました。やはり、周囲を気にせずのびのびと過ごしたいもの。ご夫妻は、プライバシーと開放感の両方を望んだのです。■ 両端に中庭を配し、光あふれるLDKに新居では暮らしが一変。外観は窓が少なく閉じられた印象ですが、内部は白い壁に光が反射する明るい空間となっています。さらに壁に囲われているので、子どもが騒いでも心配無用となりました。「うちは男の子2人なので、とにかく動き回るし大声で騒ぐので大変。でも、今は騒いでもご近所に迷惑がかからないと思うので、イライラ怒らなくてもよくなりました」(妻)と、ホッとした様子。広いLDKや中庭でサッカーやフリスビーなどもでき、頻繁に公園に行かなくてもよくなったといいます。完全にプライバシーが守られているので、子どもたちも思い切り遊ぶことができますね。広いリビングを希望した夫も、大きな吹き抜けと中庭に面した開放的な空間に大満足。壁面の窓は最小限に抑えているため、トップライトから採光を得ています。大きなソファに座って外を見れば、木々が風にそよぐ様子も目に入ってきます。安心してくつろげる空間ですね。リビングと同じく、Rを描く有機的な白い壁が印象的な階段。こちらは専用のバスコートを備えた浴室です。他の中庭と同様に外壁で囲われているので窓を開けて、オリーブの木を眺めながらゆったりとバスタイムを楽しめます。リビングの吹き抜けに面した子ども室。隣にもうひと部屋子ども室が用意されており、個室ごとに異なる色のアクセントウォールが採用されています。■ 工夫いっぱいの家で、猫もストレスフリー子猫のときに保護団体からO家に迎えられたてんてん。家づくりの際には、てんてんへの配慮も忘れてはいません。猫は高いところが大好き。大きく湾曲したリビング壁面の棚の上をさっそうと歩きます。てんてんが外を眺めるのに、ちょうどいい窓も設けられています。キャットウォークを兼ねる棚には右手のステップから上り下り。網戸に取り付けるタイプの猫ドアで、テラスと室内の出入りも自由。リビングにも猫用ドアを。好きなときに好きな場所に行けるから、てんてんもストレスフリー。2階テラスの網戸にも猫扉を設置していますよ。素材にもひと工夫。床には猫の毛が目立ちにくいアカシアのフローリング、壁には引っかき傷がつきにくいビニールクロスを採用しました。以前に比べると、壁での爪とぎは劇的に減ったそうです。「以前は壁や襖がボロボロだったのですが、爪が引っかからないので面白くないらしく、壁では爪とぎをしなくなりました」(妻)。アウトドア用ソファを設置した中庭は、外からの視線を気にせずにくつろげる、憩いのスペース。外光が白い壁に反射するから、シマトネリコの緑も鮮やかです。外の空気に触れられる中庭は、てんてんの大好きな場所のひとつ。高い壁で囲まれているので脱走の心配はありません。「ふと見ると、中庭のソファで日向ぼっこをしていたりするんですよ」(妻)。猫の食事場所は、お皿を洗ったり水をくんだりするのに便利な洗面室に。猫用トイレですが、当初は人間のトイレに近い洗面室に置く予定でした。しかし、全自動洗浄トイレを採用したことで砂を流したりする必要がないため、静かで落ち着ける玄関収納に置くことになりました。子どもが走り回っても近所迷惑にならないので、親もストレスフリー。そして、猫の世話や室内の掃除は、壁材や床材を工夫したことで、傷や汚れを気にせず、人も快適で安心して暮らせます。家族みんながハッピーになる家ができ上がりました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2019年2月号」を参考にしてみてくださいね。設計/清水貞博+松崎正寿+清水裕子(atelierA5 建築設計事務所)撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2019年2月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年04月29日ともに神奈川県横浜市出身であり、職場や以前の住まいも横浜だったKさん夫妻。「横浜を離れずに、もう少し静かなところに住みたい」と馴染みのあるエリア内で物件探しをするなかで出会ったのが、平成15年築のマンションでした。まるで一戸建てのような開放感が気に入り、購入したそうです。リノベーションの設計・施工は、オリジナル家具を製造・販売し、空間のプロデュースなども行うSTANDARD TRADE.(スタンダードトレード)に依頼。同社の家具が好きという夫妻が、念願を叶えた形です。リノベ工事費は1,500万円(税・設計料別)でした。■ オリジナル家具をたっぷり使ったリノベ!マンションの専有面積は92.20平米、テラスと専用庭に面して大きな窓があるつくりです。Kさん夫妻はいつも手前側に並んで座り、緑を見ながら食事をするそう。「食事を大事にしたい」という夫妻の思いを生かした、ダイニングが特等席になるプランです。その大切な空間に据えられたキッチンとダイニングテーブルは、STANDARD TRADE.(スタンダードトレード)のオリジナル。「スツールなどは前から持っていたんですが、大きな家具は買わずにいました。いつかオーダーでつくってもらいたかったから」と妻。ダイニングテーブルはナラ材特有の虎斑(とらふ)の表情を生かしています。「あえて濃淡をつけて、この順番で並べました」と同社代表の渡邊謙一郎さん。リノベ前のキッチンキッチンの位置はリノベ前と同じですが、LDとの間にあった壁を取り払い、オープンなスタイルにしました。オリジナルキッチンは引き出し収納が充実。対面カウンター側にも作業スペースがあり、調理がはかどりそうですね。すっきりとしたデザインの冷蔵庫は、アメリカのワールプール社製です。キッチンをオープンにしたことで、LDKは空間が一体化。開放感がアップしました。ただ、床はカーペットとタイルを貼り分けて、リビングとダイニングを緩やかに分けています。正面のサイドボードは床との間を空け、圧迫感をなくす工夫がされています。リノベ前にあった和室LDに隣接していた和室は、リビングに変更しました。リビングの主役は、10人以上がゆったりと座れるL型ソファ。この空間に合わせて造作したものです。脚を付けず、座面を宙に浮かせることで、水平ラインを強調しています。木枠は面取りが施されていて、丁寧に仕上げられています。■ 職人技が光るオーダーメイドの建具にも注目「廊下を広く」はリノベの大事なポイントのひとつだったそう。和室をなくし、トイレを移動したことで広さを確保しました。「廊下が広いって、贅沢ですね」(夫)。さらに、廊下を玄関ホールと一体化、リビングとの仕切り壁の上半分をガラスにすることで、つながりと広がりを演出しました。LDK側から廊下を見ると、正面が寝室になります。ベッドもヘッドボードもSTANDARD TRADE.(スタンダードトレード)のオリジナルです。寝室の壁は珪藻土に。寝室の収納は壁のようにも見えるシンプルなつくり。空間にとけ込んでいますね。オーダーメイドなのは家具だけでなく、建具も!例えばドアは、周囲の枠を「馬乗りホゾ」という仕口で組み立てる伝統的な技法でつくられた框(かまち)ドア。ねじれが生じにくいそうです。ドアノブは真鍮製。職人による手仕事が生んだ家具や建具が織り成す空間だからこそ、このような上質な空間が生まれたのですね。■ 水回りも開放的でゆったりとしたつくりに寝室隣の個室は、床をパーケット張りで仕上げたゲストルームです。そして、ゲストルームの隣が水回り。ゆったりとしたスペースに浴室、洗面、トイレを配置した機能的な間取りになっています。浴室と洗面スペースはタイル壁だけで緩やかに仕切っているため、開放的です。洗面スペースには広いカウンターがあり、夫の希望で、洗濯機を挟んで2つ洗面ボウルを並べています。壁のタオルウォーマー(ピーエス暖房機器)は施主支給品です。トイレには棚ひとつなく、いたってシンプル。ドアはここも框(かまち)ドアで、トイレにも上質さが貫かれています。「思っていた以上に素敵につくっていただいて、毎日、家にいるだけで満たされています」とリノベ空間を日々楽しんでいる夫妻でした。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.29』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.29日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】大満足! なキッチン& ダイニングのつくり方【第2特集】イイね! 団地リノベ2018【第3特集】気になる! インテリアショップのリノベ※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/STANDARD TRADE.(スタンダードトレード)撮影/山田耕司
2019年04月25日結婚後の数年間、東京都心の賃貸マンションやテラスハウスに暮らしていた鈴木さん夫妻ですが、子育てをしていく中で、長野・飯綱高原へ居を構え、引っ越す決断をしました。そのきっかけはなんだったのでしょうか?移住後のよかった点、大変な点なども含め、鈴木さん家族の高原での暮らしをお聞きしました。■ 長男の小学校入学を機に、東京から長野へ東京で自主保育に参加して、長男をのびのび育てていた妻の洋子さんですが、公立小学校への入学に迷いを感じていたといいます。そこで、長野市の実家から近い飯綱の私立学校を見学。「子ども自身が考えることを大切にする学校で、子どもたちの表情がキラキラしていました。ここで子どもを学ばせたいと直感しました」。突然の提案に驚いた夫の貴詞さんでしたが、見学してその考えに共感。東京で家賃のために働くような日々、子どもの声で近隣からひんぱんに苦情がくる環境を変えたいとも感じていました。妻の実家が市内にあることも背中を押したといいます。早速、地元の不動産会社2社に相談し、リノベーション前提で中古の一軒家を探します。自分たちが魅力を感じる場所、物件をと探しましたがなかなかピンとくるものに出会えず難航したそうです。そうしてようやく見つけたのは、長野駅から車で30分、標高1100mの飯綱高原の木立の奥に建つ、築50年以上の山荘でした。■ 音楽家が暮らしていた高原の小さな山荘をリノベ音楽家のオーナーが夏を過ごしていたというその山荘……。「お化け屋敷と噂されるほどボロボロの状態でした。しかし、梁が家型に連続する美しい室内を見たとき『ここしかない』と感じたんです」(夫)大きく手を加えたのは、快適に暮らすための温熱環境。冬の飯綱は積雪量こそ1m程度ですが、気温はマイナス15℃まで下がります。もとの建物はほぼ無断熱だったため、屋根と壁、床に断熱材を隙間なく充填しました。さらに「少ないエネルギーで暮らしたい」と、なんと長男と洋子さんで小さなソーラー発電装置を自作。これが功を奏し、クーラーいらずな気候もあって今年の夏は電気代がほとんどかからなかったといいます。リノベーションした住まいは上下階が吹き抜けで大らかにつながっています。冬は薪ストーブ1台の輻射熱で、家全体がじんわり暖まるそうです。他には、ロフトの配置を変更。家型に連続する梁の美しさを見せるためで、さらに視線が奥に抜けることで面積以上の広がりを感じさせます。薪ストーブも空間に合わせて細長い形を選びました。古い梁や木材を見せるため、屋根の断熱材は屋外側に充填しました。南側は窓を大きくし、光いっぱいの空間に。365日ずっと自然の変化を感じられて、家にいながらキャンプをしているよう。存在感のある既存の梁は、DIYで軽やかな白に塗装したそうです。ロフト北側は長男のスペースに。南側は夫妻の寝室と長女のスペースに。傾斜する屋根が山小屋のようで、こもる雰囲気が心地よさそうです。ロフトの一角には長男のドラムセットもあります。■ 人のつながりが濃い地域で、仕事も暮らしも順調!移住で心配なのは仕事ですが、鈴木さん夫妻の場合はどうしたのでしょうか。建築家として独立していた貴詞さんは、次のように話してくれました。「ちょうど仕事がひと段落していて、動くにはいいタイミングでした。長野市はリノベーションで全国的に注目されるエリアです。界隈の人たちとつながることで設計はもちろん、街づくりなど東京では縁がなかった仕事も始まりました」。移住後は市内のシェアオフィスに入居。そこを拠点に仕事の幅が広がったといいます。一方、洋子さんはお菓子作家として、東京にいた頃から植物性材料を使った手作り菓子を知人に販売していました。移住後も人伝いでカフェに卸すことがトントン拍子に決まり、雑貨店やイベントでも販売するようになったそうです。お菓子づくり専用の厨房は食品衛生法に準拠。家族の姿が見えるようガラスの間仕切りを設置しました。通信販売も始め、リビング横の厨房で菓子づくりに励む日々です。プライベートキッチンは別にあり、家族で囲んで作業できる広いペニンシュラ型。吊り戸棚で収納を確保しています。夫妻共に仕事はとても順調そうです。ところで地域活動はどんなものがあるのでしょう?「暮らすうちにここが子どもたちのふるさとになればと思い始めました。地域活動のひとつに、この間は子どもたちを集めて鳥の巣箱をつくりました。僕が設計して、野鳥に詳しい人に鳥が来る場所を教えてもらって」と夫。この地区は移住者が多く、面倒なルールは皆無だったそう。「地方はコミュニティが小さいので、横のつながりが濃いのが都会と違うことのひとつ。そうした人付き合いをうまく乗りこなせれば、楽しく暮らせると思いますよ」。薪づくりに必須のチェーンソーの使い方は、林業に携わる学校の父親仲間が教えてくれました。買い物はネット通販や宅配でまかなえるし、市街地まで車で30分なので不便はないとのこと。「悪いことは、雪や突風による倒木で予想以上に停電が多かったこと! ソーラー発電に助けられていますね」と妻。「暖房の熱源は薪だし、近くに湧き水もある。ライフラインが途絶えても生きていけるくらいです(笑)」。庭に出れば春は山菜、秋はキノコと食材も豊か。身の回りにあるもので工夫する豊かな暮らしが、生きる力を育みます。兄妹もきっと大らかに、感受性豊かに育っていくことでしょう。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2018年12月号」を参考にしてみてくださいね。スズケン一級建築士事務所〒380-0831 長野県長野市東町207-1 KANEMATSU050・5534・8688お菓子のマド乳製品・卵・白砂糖を使わない「体にやさしく、ちゃんとおいしいお菓子」を販売。通信販売もあり。マクロビオティック料理教室も不定期で開催。撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2018年12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「だから選びました!ハウスメーカーで建てたこだわりの詰まった家」 【第二特集】「毎日緑に触れられる幸せ…ガーデンハウスで暮らそう!」
2019年04月14日千葉県茂原市の市街から少し離れた県道沿いにある「コーヒーくろねこ舎」。東京から移住した今野さん夫妻が営業しているブックカフェです。古民家専門の不動産サイトで物件を見つけ、夫がDIYでリノベして、夢だったカフェをオープンさせました。素朴であたたか、そんな空気に包まれるやさしい空間です。■ 田舎暮らしに求める生活目的を持つ夫の博之さんは山形出身で、実家に帰るたびに自然に囲まれた環境のよさを再確認していました。そして妻の素子さんの夢はカフェ経営。介護士として働く博之さんは「自分の仕事をベースに妻の夢をかなえるには、東京でなくてもいいのでは」と移住を決意します。夫妻は、東京近郊で古民家を探す中、千葉県にある古民家専門の不動産サイトを発見。そのサイトの主宰者も移住者であり、田舎暮らし希望者を対象にした古民家交流会を開催していました。そこで、さっそく交流会に参加し、先輩移住者さんたちの生の声を聞きます。「目的がしっかりしていた方がより田舎暮らしが楽しめる、コミュニティやご近所さんとの付き合い方とかとても勉強になりました」と素子さん。こうして自分たちが田舎暮らしに求める生活目的をしっかりと固めました。「古民家で暮らしながらカフェを経営したい」「敷地内で菜園をしたい」という想いです。……手に入れたのは、瓦屋根の日本家屋。築年数は経っていましたが、ご近所の宮大工が建てた建物であり、躯体はしっかりとしていて雨漏りなどもありません。庭+古民家+カフェという条件にぴったりな理想の物件でした。■ 夫がDIYで古民家カフェにリノベ今野さん夫妻がこだわったのは、自分たちの力で店づくりをすること。博之さんは仕事をしながら床の張り替え、壁塗りなどDIY リノベを実践しました。どのように改装をしたのか、少しご紹介しましょう。和室があった場所は畳をはがし、杉のフローリングに張り替えました。ここは大きな窓からのんびりとした眺めを楽しめる場所ですね。ハーブなどが自生している菜園が見えます。カフェカウンターは元々あった引き戸を活用しました。既存の床の間は、本やグリーンを飾るスペースに。浴室はレトロなタイルをそのまま生かしながら、浴槽を取り除いて小物をディスプレイ。カフェでイベントを開催する際には、スタッフのバックヤードとして活用しているそうです。カフェの玄関は、既存のケヤキの床をそのまま生かしました。テーブルや椅子などのインテリアはどうしたのでしょう?小学校で使われていた勉強机、秋田の温泉街で偶然拾ったテーブルなどをリメイクして活用しているそうです。テーブルと椅子はすべて異なるデザインなのが楽しいですね。どこに座るか選びたくなります。照明はシンプルな裸電球を使い、昭和の雰囲気を生かしているとのこと。知り合いや友人からもらった花やグリーンは、ドライにして店内に飾っています。銀座の老舗コーヒー店で働きながら焙煎技術を習得した素子さん。こちらに来てからはコーヒー屋台を出店し、カフェオープンの準備を着々と進め、3年かけて「コーヒーくろねこ舎」をオープンしました。■ 地元を活性化させるコミュニティの一員に「町のコーヒー屋として一生ここで暮らしたい」と話す素子さん。この地を移住先に選んだきっかけは?「ラジオ番組で、東京から千葉県いすみ市に移住した人の話を聞いたことがきっかけです。夫は、カフェ&宿泊施設『ブラウンズフィールド』で2週間の泊まり込み体験を経て、千葉県の住みやすさを実感しました」と素子さん。なるほど。実際に暮らしてみないと分からないこともありますものね。そして、移住生活で大切にしているのが、ご近所やコミュニティとの関係だそうです。博之さんは地元の消防団に入ったり、お祭りに参加したりしているそうです。素子さんは、様々なイベントでのコーヒー屋台は現在でも積極的に出店して、地元を活性化させるコミュニティの一員として活動。田舎暮らしには困ることもありそうですが……?「豪雨による倒木で道が寸断されて町に出られない」などの予期せぬことが起こったりするそうです。“田舎あるあるトラブル”に要注意です。でも、よいことの方がたくさん!「料理を通して素材のこと、農園の方々のことを紹介する機会もあり、カフェが“つながりの場” にもなるといううれしさがあります」野菜や果物のおいしさを改めて感じたり、自分と似た感覚を持つ人たちとのつながりが広がったりして、東京では得られなかったものが日々増えています。ところでカフェのオススメですが、やはり、時間をかけて丁寧にドリップするこだわりのコーヒーと新鮮な地元の有機野菜をふんだんに用いた数々の料理!夢を実現し、地元のコミュニティに参加し、自然に包まれてスローライフを楽しむ今野さん夫妻。やってみたいこともまだまだあります。「自生しているスペアミントやタイムなどのハーブ類はあるのですが、もっとちゃんとした菜園をやりたいと思っています」と、さらなる想いを語ってくれました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2019年2月号」を参考にしてみてくださいね。コーヒーくろねこ舎〒297-0044 千葉県茂原市台田327-1080・4403・0319自家焙煎のコーヒー、手づくり料理とスイーツを提供。不定期営業のため開店日時は要問撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2018年12月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「猫だってハッピーにしてほしい!猫と一緒に暮らすための家」 【第二特集】「自分らしいインテリアと暮らしています」
2019年04月09日長男が生まれ、Mさん夫妻は当時住んでいた50平米弱の賃貸マンションの窮屈さから、引っ越しを決めたそう。「賃貸で家賃を払い続けるのはもったいない」(夫)との考えから、住宅の購入を検討しました。予算に合うのは中古になるため、設備の更新が必要。どうせならば、リノベーションで好きなようにしたい!という流れでリノベを選択。リノベーションは、物件探しからワンストップでサポートしてくれるフィールドガレージに依頼しました。物件は同社から紹介を受けた東京都杉並区、平成6年築のマンションに決定。金額や間取りのバランスのよさが決め手になりました。■ サブウェイタイル、足場板…素材選びにもこだわって!専有面積は67平米と希望よりもやや狭めでしたが、工夫次第で広く住めるとのアドバイスに納得して購入。リノベーションの工事費は880万円(税・設計料込み)でした。フィールドガレージにリノベを依頼した理由のひとつが、施主支給を受け入れてもらえることでした。妻は照明や水栓などのパーツ類は「これを使いたい」というものがはっきりしていたためです。ダイニングのペンダントライトはflameのもの。2灯式とは、珍しいですね。これは妻が20代のころから憧れていた照明でしたが、直付けのため「買うなら家をつくるとき!」 と決めていたとか。もともと持っていたTRUCK FURNITUREのダイニングテーブルはお気に入り。大きめですが、リノベではテーブルのサイズに合わせて設計をしてもらいました。お気に入りの家具や照明が映えるように、床材には淡い色の足場板をセレクト。壁と天井は塗装仕上げにしています。リビングの壁一面にはグレー系のアクセントカラーを取り入れました。この壁は妻がDIYで塗装したものです。リノベ前にあった和室リビングは、押し入れ付きの和室だったところを利用しています。大きな収納を希望していたため布団をしまえる押し入れはそのまま残しましたが、扉の入れ替えによって、イメージを一新しました。リノベ前のキッチン子ども室を確保するため、キッチンはダイニング側に移動しました。料理に集中しやすいようにキッチンは壁付けにして、対面式のカウンターを造作しました。カウンターのキッチン側は、生活感の出やすい家電やごみ箱などを収めるをオープン棚になっています。シャープな雰囲気のキッチンにするため、カウンターはモルタルで仕上げました。壁のサブウェイタイルは印象が強くなりすぎないよう、目地は白に近いグレーに。素材選びからも、こだわりが感じられますね。キッチンの隣には容量たっぷりの食器棚とデスクを造作して、スペースを有効活用しています。オープン棚のディスプレイもステキですね。妻のこだわりから、キッチン側の壁は15センチほど立ち上げています。油跳ねなどを気にせずに、ちょっとした小物を置けるので重宝しているそうです。■ 子ども室2つを確保した上で暮らしやすい空間に!取材時は子どもは長男のみでしたが、将来のことを考え、狭くても独立した子ども室が2つ欲しかったそう。子ども室は、キッチンをダイニング側に動かしたことで生まれたスペースにつくりました。子ども室とキッチンの間には室内窓があり、互いの様子が見られるようになっています。2つの子ども室の間にはWICをつくり、「収納量もしっかり確保したい」とのリクエストも叶えてもらいました。玄関収納もたっぷり!もともとあった下駄箱を撤去して、7段のオープン棚を設置しました。床材は玄関ホールからリビングまで、足場板で統一。廊下左側は子ども室へアクセスするWICのドア、右側は寝室のドアです。寝室壁は一面のみ、ブルーグレーのアクセントウォールとしました。トイレの壁は濃いグレーに塗装。スタイリッシュな真鍮製ペーパーホルダーはネットで探し当てたもので、施主支給のひとつです。洗面台はキッチンのカウンターと同様にモルタルで仕上げました。立ち上がりの壁もキッチンと同じサブウェイタイルですが、引き締まった印象になるよう目地の色は濃いめのグレーを選んでいます。「当初心配していた狭さは、プランのおかげでほとんど感じません。家事も育児もしやすいです」と妻。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.29』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.29日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】大満足! なキッチン& ダイニングのつくり方【第2特集】イイね! 団地リノベ2018【第3特集】気になる! インテリアショップのリノベ※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工/フィールドガレージ撮影/山田耕司
2019年04月02日妻の実家から近いエリアで見つけた築10年の低層マンションを5,900万円で購入したSさん夫妻。豪華さを出すための折り上げ天井やゴールドのパーツが好みではなく、LDKを重点的にリノベーションすることに。以前から家具を購入していたというSTANDARD TRADE.(スタンダードトレード)にリノベーションを依頼し、約725万円(税込み、設計料別)で自分たち好みのシンプルな空間へとつくり変えました。■ 好きな家具に囲まれる、シンプルなLDK広さは十分、築10年経ってはいるものの水回りの設備がしっかりしていて、間取りも変えずに住める。でも、ひと昔前の高級感を感じる内装が好みとは違いました。そこで、まずリビングとダイニングにあった折り上げ天井をフラットにして、シンプルで広々とした空間をつくりました。入居時にオーダーしたスタンダードトレードのテーブルをダイニングに置き、壁を淡いグレーベージュで仕上げて優しい雰囲気をプラス。床は既存の床暖房を活かしつつ、足触りが良くコストも抑えられるカーペットをセレクトしました。リビングコーナーには、細かいプリーツの施されたナラ材を張りました。サイドボードはこの場所に合わせて製作したもので、ソファはカイ・クリスチャンセンの「ペーパーナイフソファ」。辛子色のカーペットの色はファブリックの色に合わせて選びました。リビングの一角にあるフロアスタンドや小さな書棚もSTANDARD TRADE.(スタンダードトレード)製。書棚はSTANDARD TRADE.(スタンダードトレード)と出会うきっかけになったものなのだそう。キッチンは設備がしっかりしていて、機能的にも満足だったので、手を加えずそのまま使うことに。デザインテイストはダイニングとキッチンとでズレが出ましたが、独立したキッチンなのでほとんど気にならないそう。妻が食器が好きでたくさん持っているので、収納が多いので助かっているといいます。キッチンの奥には洗面室につながる扉があります。■ 個室はクロスやカーペットの交換のみに妻は自宅を仕事場にしているプロの漫画家。物件探しの際は、ワークスペースの確保も重要な条件でした。北側の1室の壁と天井のクロスを貼り替え、大量にある仕事の資料を収めるための書棚をオーダーし、妻のワークスペースにあてました。寝室と廊下も、床をカーペットに変更。カーペットはバリエーションが豊富で、コストを抑えつつ印象を大きく変えられます。温かみのある色合いと足触りのやわらかさでくつろげ、床暖房の快適性を感じられるそうです。寝室は「寝るだけの部屋」と割り切って、クロスの貼り替えと床をピンクのカーペットに変えるだけにしました。■ 既存をベースに、パーツ交換でイメージを一新もともと天井まで目いっぱいあった靴収納を下半分のサイズでつくり直したことで、絵を飾るスペースが生まれました。石貼りの床は既存のまま利用。濃い茶色だった各部屋のドアをはじめ、巾木やスイッチプレートなどのパーツを替えることで、部屋の印象が明るくシンプルに一新されました。洗面室にある洗濯機置き場には扉がありましたが、湿気がこもらないように外してオープンに。新たにオープン棚を設置して、洗濯関連の小物を収納しています。以前の洗面台は照明がたくさんついたきらびやかなデザインでしたが、好みとは違ったので、思い切ってシンプルなデザインに変更しました。バスルームはとても広く、傷みもほとんどなかったことから、そのまま使用することに。「デザインがシンプルなのでよかったです」と妻。また、トイレはクロスを貼り替え、手洗いをシンプルなものに取り替えましたが、状態がよかった便器はそのまま使うことに。壁は一部をブルーグレーに塗装して空間のアクセントにしました。「暮らしてから分かるところもあるので、入居前にはひとまず気になるところだけ直して、あとから追加でリノベ、というのもいいと思います。うちも、もしかしたらもっと限定的でもよかったのかも」と夫は話します。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.20』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.20日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】W.I.C 玄関土間 パントリー がある家はいつもキレイ!【第2特集】どうする? 実家との距離【第3特集】どっちがおトク? フルリノベVS部分リノベ【第4特集】DIY&施主支給 Real Report※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工STANDARD TRADE.撮影山田耕司
2019年04月01日夫とその母が不動産投資のために購入していた、渋谷駅から徒歩6分という便利な立地のマンションの最上階。借家人が転居したのを機に、夫を亡くした母と夫妻は将来のことを考えて一念発起し、フルリノベと同居を決心しました。唯一、満足のいくプランを出してくれたセキデザインスタジオに依頼をし、工事費約2,700万円(税・設計料込み。施主支給分含む)で二世帯同居でも快適に暮らせる空間を作り上げました。■ 試行錯誤を重ねたからこその上質なシンプルさ広いリビングダイニグを家の中心に置き、それを挟んで主寝室と母の部屋を配置しているH邸。和室2間を撤去し、実現したこの大空間は採光性も抜群。床はホワイトアッシュ無垢材で、温水式床暖房を仕込んでいます。リビングダイニングとキッチン、廊下の面の精緻な納まりに夫はつねづね関心するといいます。一見シンプルな仕上がりのH邸ですが、こうした巧みなディテールが上質さを物語っています。壁面を活かした、清潔さを感じられるダイニング。キッチンは独立型にしたので、「リビングからあれこれ見えず快適です」と母は話します。また、ダイニングには大容量の壁面収納をつくり、3人の食器が仲良く並んでいます。そして、ダイニングの西方向には、白い壁をくりぬいたような廊下が伸びていて、右手には収納とトイレ、突き当たりには手洗いコーナーを設けました。天然大理石の洗面ボウルは施主支給品。トイレの腰壁にもフローリング材を活用して、インテリアの一体感を創出しています。健康に配慮して、壁と天井は珪藻土塗り。さらに断熱などの基本性能にお金をかけたH邸。そのぶん、フローリングや収納一式、設備機器の多くは施主支給でコストを削減しました。「息子の努力で500万円は安くすんだと聞き、頼もしく思っています」と母。また、H邸では寝室以外はすべて共有。洗面脱衣所と浴室はキッチンの奥に配置しています。既存では洗面の位置に勝手口があったそうですが(珍しい!)壁でふさぎました。■ それぞれの居場所と共有の居場所をつくり快適にHさん一家は全員仕事を持っていて、妻はフルタイム勤務、夫と母は自営業。家で仕事をすることが多い夫と母のために、優先的に共有のワークルームを設けました。ワークルームのテーブルトップ、引き出しユニット、吊り棚、書棚など、家具はIKEAのものですべて施主支給品。組み立ては夫自らで行いました。居室空間の調整で、以前よりも格段に広くなった玄関も共有。床には夫が選んだ天然石を贅沢に張り、同じ素材でベンチも設置しました。ベンチは特に冬場、ブーツを履く際などに重宝しています。玄関の壁面は、外出用の大型クロゼットに。ミラー仕様の扉が外出前の身だしなみチェックに役立っています。■ 寝室だけはプライベートゾーンリビングの東側には母の寝室があります。置かれているのはベッドとテレビ、収納程度で、他室と同様シンプルそのもの。ミラー仕様の収納もIKEAで購入しました。「扉の角度を調整すると三面鏡になって便利なの」と、おしゃれさんらしいコメント。ベッドを置いた側の腰壁にはフローリングと同じ仕上げを施して、スッキリした印象に仕上げました。子世帯のプライベートゾーンにはミラー扉の収納が並び、空間をいっそう広く感じさせます。ミラー扉に写っているのはシャワーブースで、その横にトイレと洗面コーナーを配置しました。建具を省略することで明るくのびやかな空間に。渋谷駅から徒歩6分、8階建ての最上階、専有面積約128平米という誰もが憧れそうな物件をリノベーションしたHさん一家。「それぞれ居場所がちゃんとあり、仕事も持っている。だから二世帯同居でも余計な気を回さずにすみラク。マンションは戸建てと比べて冬も寒くなく、カギひとつで外出できるのも魅力です」と母は話してくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.20』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.20日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】W.I.C 玄関土間 パントリー がある家はいつもキレイ!【第2特集】どうする? 実家との距離【第3特集】どっちがおトク? フルリノベVS部分リノベ【第4特集】DIY&施主支給 Real Report※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計SEKI DESIGN STUDIO写真山田耕司
2019年03月22日子どもができたのを機に、都心から神奈川県逗子市のマンションへ移り住んだFさん家族。海岸まではわずか徒歩2~3分という距離にあり、以前から夫が「子育てをするにはこういう環境がいいんだろうな」と思い描いていた理想がかなう場所でした。昭和59年築、専有面積115.25平米の物件は4,000万円で入手。より居心地のよい空間を目指そうと、工事費1,500万円(税・設計料別)でリノベーションを行いました。■ 見やすくて取り出しやすい!壁面収納リノベーションは、雰囲気がいいと感じた友人のレストランを手掛けた東海林健建築設計事務所に依頼。代表の東海林さんは偶然、夫と同じ高校の同級生でもあったとか。夫はもともとインテリアに興味があり、リノベのイメージは気に入ったインテリアの写真をまとめたものなどで伝えたそうです。そして、もっとも重視したのが「できるだけ生活感を出さないこと」でした。LDKは開放感あふれる大空間になっています。リノベ前のLDK以前はキッチンとリビングダイニングに分かれていましたが、空間を一体化しました。F邸の中心ともいえるのが、この存在感のあるダイニングテーブルです。「フローリングをヘリンボーンかパーケットに」との妻の希望を、パーケット張りのテーブルで実現しました。空間のアクセントになっているモザイクタイル部分は、既存の壁を利用したものです。造作したテーブルには脚がなく、この壁が3.3×1.2mもの天板を支えています。まるで宙に浮かんでいるようですね。テーブルと同じ幅で、正方形に近いユニークなキッチンはオリジナルです。水栓にはグローエの「ミンタ」を使用。壁向きのコンロは業務用で、マルゼンのもの。東海林さんに依頼するきっかけとなったレストランで使用していたそう。「通常の家庭のキッチンにはない火力の強さが魅力です。ラムチョップやチキンなどのオーブン料理も、簡単においしくできるので気に入っています」と夫。LDK東側の壁は、ほぼ全面が収納になっています。DK側の扉を開けると、この通り!家電や食品、食器などがずらりと並んでいます。物がどこにあるのかわかりやすく、取り出しやすくて、使い勝手は抜群。リビング側の壁面収納には、テレビボードやキャットタワーも組み込んであります。キャットタワーの内部にはステップがあり、上部のキャットウォークへと上れる仕組みです。スッキリとしたLDKをキープできているのは、生活感の出やすいものを隠せるようにしたからなのですね。■ 何でも入る!?大容量のストックルーム玄関は既存の下駄箱を撤去して、広い土間空間にしました。玄関右手にあった個室はフローリングを撤去してストックルームに。靴のほか、キャンプ道具やスーツケース、自転車などを収納していますが、まだ余裕があります。ガラス戸の奥はLDKです。右側の壁に並ぶラワン合板の引き戸を開けると、寝室やサニタリーがあります。ラワン合板もLDKのいいアクセントになっていますね。家族4人で寝ている寝室の一角には、W.I.Cを設置しています。子どもたちの分も収められており「着替えも便利です」と夫妻。衣類の整理がしやすいよう両サイドにハンガーパイプを備え、片方は下部が棚になっています。現在は妻のワークスペースとなっているスタディルーム。デスクや棚が造り付けになっています。いずれは子どもたちの勉強部屋に、とも考えているそう。リノベ前のサニタリーリノベ前は洗面室とトイレが一体化しているつくりでした。トイレが独立空間となるように、浴室の隣に新設しました。広くなった洗面室には、より空間に広がりを感じさせる大きな鏡と、実験用シンクを設置。収納棚の明るいブルーが印象的ですね。妻は「収納が充実していて、ものをサッとしまえるところ」、夫は「キッチンも楽しいですし、アウトドアグッズが収納できるストックルームも」と気に入っている点を教えてくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.28』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.28日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】マンションリノベ新・3種の神器 [W.I.C][玄関土間][パントリー]で収納問題をスパッと解決!【第2特集】We Love City コンパクトでもいい!都心に住みたい※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計/東海林健建築設計事務所撮影/山田耕司
2019年03月13日Nさん夫妻は、子ども2人と暮らす4人家族です。「子どもたちにいつでも帰れる場所をつくってあげたかった」「持ち家であれば、資産として残せる」との思いから、賃貸からの住み替えを決意。神奈川県川崎市内に建つ昭和58年築、専有面積71.79平米の中古マンションを購入しました。そして、「どうせなら面白いことをしたい」とリノベーションをすることに。リノベ工事費は1,200万円(税・設計料別)。設計はデザインライフ設計室に依頼しました。夫妻はネットでたくさんの施工事例を見るなかで「いいな」と思った事例のほとんどが、デザインライフ設計室の青木律典さんによるものだったそう。リノベの打ち合わせで大きな要望として挙げたのが、家事効率のアップでした。そして、空間には可変性も持たせたかったといいます。■ 将来を見据えた可変性のある空間個室は小さくてもいいと割り切り、その分、リビングダイニングにはゆったりとした広さを確保しました。リノベ前のLDから和室を見たところリノベ前のLDリノベ前にあった和室をなくし、LDと空間を一体化することで実現した広さです。広くしたリビングの一角は、仕切って客間としても使えるようになっています。普段は扉を開け放して使っているそうですが、片側の扉3枚を全部閉めると壁になり、客間と廊下ができるというわけです。奥は寝室になっていて、寝室も同様の扉を閉めれば個室にできるつくりです。3枚の扉は、梁下にうまく収まる仕組みです。客間を完全に個室にするための壁は、ランドリースペースに収納しています。寝室は子どもたちが大きくなったら2つに分けて、それぞれの個室にできるよう天井にレールを設けています。寝室を子ども室にする時期になれば、客間に壁を立てて夫婦の寝室にする予定です。ライフスタイルの変化に合わせて空間を変えられるこのようなつくりは、妻の提案が発端でした。それを「扉で空間を仕切る」という青木さんのアイディアで形にしたものです。リビングには無印良品のモジュールに合わせて設計した造作棚があります。これも「無印なら別の商品に入れ替えたくなってもモジュールが揃っているから使いやすいはず」という青木さんのアイデアでした。造作棚の後ろが数センチあいているのは、棚裏の上部に間接照明が仕込まれているためです。照明デザインの会社に勤める妻が、青木さんと相談しながら綿密に照明計画を練りました。夜、照明をつけると室内の雰囲気がガラリと変わり、昼間とは違った表情が楽しめます。■ スグレモノのW.I.C兼ランドリースペースキッチンは「一歩も動かなくていいように」という妻の希望から、コックピットのようなつくりに。食器やゴミ箱、家電まですべてが背面のパントリーに収まっています。パントリーの奥行きは一部を浅くして、背面にあたる玄関側に大型の靴収納を設けています。玄関にあった既存の下駄箱は撤去して、ベビーカーが置ける広い土間を実現しました。「これまでの住まいの悩みを全部解消できる家にしたかった」と妻。特にストレスの大きかったのが、洗濯と衣類の収納だったそうです。そこで、洗面脱衣室に隣接する洋室をW.I.Cを兼ねたランドリースペースに。洋服をたたんだりアイロンをかけたりする家事室を兼ねた便利な空間で、洗濯と収納の悩みを一気に解決しました。廊下の突き当たりがランドリースペースで、左手の引き戸は洗濯機のある洗面脱衣室の入り口です。洗面ボウルだけのシンプルなタイプにすることで、洗面脱衣室にはゆとりが生まれました。トイレもシンプルな雰囲気ですが、正面に飾った長男の作品がアクセントになっています。「やっぱりお気に入りはランドリースペース」と口を揃える夫妻。格段に家事効率がよくなり、ストレスフリーの暮らしを楽しんでいるようでした。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.28』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.28日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】マンションリノベ新・3種の神器 [W.I.C][玄関土間][パントリー]で収納問題をスパッと解決!【第2特集】We Love City コンパクトでもいい!都心に住みたい※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計/デザインライフ設計室撮影/山田耕司
2019年02月26日結婚以来、賃貸マンションに住んできたNさん夫妻。「若干狭く、収納も十分になかったので、ものがあふれがち。もっと自分たちに合った間取りに住みたい」と新居探しを始めたそうです。そして、大阪府大阪市の住み慣れたエリアで、中古マンションを3,600万円で購入しました。平成10年築、専有面積が以前よりも広い82.62平米で、眺望のよい南東角部屋という申し分のない物件です。当初は新築も考えたそうですが、予算面に加えて「どこも画一的ま間取りと内装で面白くない」と中古購入+リノベーションを選択しました。リノベ工事費は980万円(税込み。設計料、施主支給分は別途)。■ 開放的なリビングにはサンルームも!設計はもともと知り合いだった佐藤伸也さんが代表を務める、佐藤伸也建築設計事務所に依頼しました。佐藤さんの自邸の間取りやテイストに魅力を感じたそうです。間取りで大きなポイントになったのは、やはり収納スペースの確保。さらに、広いリビングや回遊性のあるキッチンなどもリクエストしたそうです。リノベ前は東側に個室が並ぶ3LDKでしたが、個室は寝室として使う和室のみにしました。LDKは隣接する和室やその他の空間とも一体化できるつくりで、全体を大きなワンルーム感覚で使えるようになっています。冷暖房効率を考えた間仕切りには、視界を遮ることのないガラス戸を採用しました。LDKは個室があったスペースも取り込み、南側全体を使った大空間に。天井もスケルトンにすることで、より広く感じるようになりました。リビングには植物を育てるのが好きだという夫妻のために、室内干しにも使えるサンルームを併設しています。サンルームはあえて囲い込まず、スチール製の可動パーティション3枚を気分に応じて動かせるようにしました。リノベ前のLDKリノベ前はペニンシュラ型だったキッチンですが、90度回転して南側へ移動。回遊性のあるアイランド型に変更しました。キッチンは向きを変えることで大きなカウンターを据えるスペースが生まれました。前面はすべて収納として活用しています。キッチンはサンワカンパニーが無印良品とコラボし、機能美を追求したMUJI+KITCHENです。バックキャビネットはそのデザインに合わせて造作したもの。キッチンカウンターは水はね防止用に、手元を少し立ち上げました。リノベ前の洗面室キッチンがあった場所には、廊下に少し飛び出すような形になっていたトイレを移動しました。移動したことで広くなり、手洗いカウンターや小棚も設置することが可能に。リノベ前のトイレは洗面室にもくい込む形になっていましたが、トイレの移動で洗面室も空間を広くするこができました。洗面台はモザイクタイルで見栄えよく仕上げています。全体にワイドにつくったため「夫婦で場所の取り合いがありません(笑)」と妻。■ 収納力の秘密は玄関横のW.I.Cと小上がり!「買い物と旅行が夫婦共通の趣味で、たくさんの靴や洋服、旅行カバンなどをきちんとしまえる場所を確保することが課題でした」と夫。解決策として玄関脇に誕生したのが、外で使うものと衣類などを分けて整理できる大容量のW.I.Cです。大型の引き戸を閉めれば壁のようになり、すっきりと見えます。「玄関横にあるから、帰ってきてそのままコートが掛けられたり、外出の際に上着を羽織って玄関の鏡でチェックできたり、便利ですね」と妻。さらに、佐藤さんはこのW.I.Cにひと工夫加えました。「ウォークインクローゼットから奥の居室へつながるウォークスルーにして、家全体に回遊性を持たせました。帰宅時の動線がスムーズになり、間取りに面白みも出ますから」。また、寝室として使う和室を小上がりにすることで、床下を収納としても使えるようにしました。小上がりは分割して移動させることもできます。小上がりに面する東側の窓辺は、玄関収納とリビングをつなぐ裏動線として機能するとともに、多目的スペースとしても活用しています。課題だった収納ですが「まだまだ余裕があります」と夫が語るとおり、十分に確保することができたようです。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.28』も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.28日本で唯一のマンションリノベーション専門誌【巻頭特集】マンションリノベ新・3種の神器 [W.I.C][玄関土間][パントリー]で収納問題をスパッと解決!【第2特集】We Love City コンパクトでもいい!都心に住みたい※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計/佐藤伸也建築設計事務所撮影/山田耕司
2019年02月20日