日本に4万あるお城のなかで「最も難攻不落だったお城」トップ5
といわれる話はさすがに盛りすぎですが、少なくとも10倍の兵力差はあったようです。
それを地形的な優位性(分かりやすくいえば高低差)を生かし、石を落としたり、熱湯や糞尿をばらまいたりして、完膚なきまでに撃退したのです。後の武士たちに、城の重要性を知らしめた意味は計り知れなかったでしょう。
■1位:熊本城(熊本県)
戦国の二大城造り名人のひとり、加藤清正が築城(ちなみにもうひとりは、藤堂高虎という人物)。完成したのは江戸時代初期だったため、もはや戦火にまみれることはないと思われたのですが、なんと250年以上経った明治初期、西南戦争の舞台になりました。
西郷隆盛が3倍の兵力で攻めるも落とせなかった熊本城。西郷に「官軍に負けたのではなく、清正(せいしょう)公に負けた」 と言わしめました。
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合戦の舞台となるも、一発逆転で危機を回避できたお城……多くの人が興味を引かれるのではないでしょうか。
現在の城跡を歩いてみれば、そのすごさがわかり、感慨もひとしお。
今回お話を伺った今泉慎一さんの著者、『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』では、お城のさまざまな雑学を知ることができます。