貯金額1500万円以上が2割も!増加する「ソロ男」の金銭感覚
「ソロ男」とは、想像できるとおり未婚男性のこと。『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(荒川和久著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)によれば、その数は増加の一途をたどっているのだそうです。
昔と違い、「夫婦と子からなる標準世帯」よりも単身世帯が上回っているのが現代。家族生活者よりもソロ生活者の方が多いわけで、ソロ男こと独身男性も、もはや少数派として片づけられないボリュームにまで成長しているというのです。
だとすれば、そこには「消費」のポテンシャルも生まれてくるはず。
そこで本書では、2014年に立ち上がった「博報堂ソロ男プロジェクト」を通じて得た調査結果を軸として、マーケティングの視点から状況を分析しているというわけです。
■自分に対してお金を使いたい人たち
ソロ男の消費行動を探るにあたって注目すべきは、彼らが「自分に対してお金を使いたい」人たちであるという事実。
たとえばこだわりの強い趣味にお金をかけ、普段の食事を筆頭とする飲食にもお金をかけ、ひとりで旅行に出かけたりもするということ。
一方、お金をかける場面と、節約する場面とを使い分けるメリハリがあるのも特徴のひとつ。