鍼灸院は「どのくらいの頻度」で通えばいい?鍼灸師に聞いてみた
鍼やお灸は世界的に認められている治療法なのに、日本ではよく知らないという人が大勢います。
実際、公益財団法人東洋療法研修試験財団が行った市場調査(2014年)によると、鍼灸(しんきゅう)について「よく知っている」または「知っている」と答えた人は、たったの45.3%。
「名前くらいなら知っている」または「よく知らない」と答えた人の割合(54%)を下回りました。
つまり、半数以上の人が鍼灸を知らないことになります。
また、1年間で鍼灸療法を受けたという人の割合はわずか5.6%。通院している人でも、月に治療を受ける回数はたった2回なのです……。
そこで、鍼灸専門学校で9年にわたり鍼灸師の育成に携わりつつ、ご自身でも鍼灸院を経営して鍼灸の普及に尽力している佐々木友子さんに、鍼灸について聞いてみました。
セルフケアできるツボについても教えていただきましたので、ぜひ試してみてくださいね。
■鍼灸院にはどのくらい通うべきなのか
まず、鍼灸治療はどんなことに効果があるのでしょうか?
米国国立衛生研究所(NIH)が「鍼の効果あり」として発表している疾患は、めまいや頭痛、胃下垂、膀胱炎、生理痛、鼻炎、眼精疲労、アレルギー性湿疹など、数多くあります。