決め手は1枚のメモ!孫正義氏の英語が世界のトップに伝わる理由
当然のことながら、英語に関する孫氏ならではのメソッドが数多く明かされているのですが、本書のおもしろいところは、単なる「英語本」で終わっていないところ。英語の話題が軸になっているとはいえ、その裏側に、プレゼンテーションや交渉に関する孫氏ならではの哲学が垣間見えるのです。
たとえばそのひとつが、「A4の紙1枚の使い方」。
■A4用紙でうまく伝える方法
孫氏は、事前準備なしの手ぶらでミーティングに望むことはまずないのだそうです。
重要な会議であればあるほど、入念に準備をするということ。
多くの場合は、Power Pointのスライドを使ったプレゼンテーションを持っていくそうですが、プレゼンテーションを使わない場合は、小さな紙にキーワードをまとめているのだといいます。
A4の紙を短冊状に折ったものに、自分で書き込んでいる場合もあったのだとか。あるいは、毎朝秘書から手渡される紙のスケジュール表に、手書きで書き込んだもののときもあったといいます。
■英語学習にも有効な事前メモ
著者も孫氏のこうした手法を見習って、必ず事前に準備をしているそうです。
特に英語でのミーティングの前には、A4用紙1枚に自分のいいたいことをまとめているというのです。