全部足すと365!知っているようで知らない「トランプ」の雑学
15世紀のエジプト・マムルーク朝では、4種類のマークに各13枚の札を持つカードが存在していたことがわかっています。
しかし、当時の中国もイスラム圏も1年を365日とする太陽暦を採用してはおらず、そうしたことからも、トランプが1年を表しているとは考えにくいのです。
4つのマークがハート、ダイヤ、スペード、クローバーになったのは15世紀後半のフランス以降。日本へ渡ったのはもっと後で、16世紀ごろのようです。
■3:「13か月の暦」を使う国はない
ちなみに、よりトランプのカードに近い、1年を13カ月とする暦も歴史上何度も考えられてきました。
近年では、20世紀末ごろに考え出された「ドリームスペル」と呼ばれる暦が知られています。
1年を13か月、1か月を28日とするもので、13か月×28日でこちらも合計すると364日。7月26日を1年のはじまりとし、13か月が終わったあとに「時間をはずした日」として365日目をおき、調整します。
「時間をはずした日」とは、物語がはじまりそうなしゃれたネーミングですよね。
こうした13か月の暦は、1か月の日数がすべて同じ28日で計算しやすい利点があり、根強い人気があって日本でもカレンダーや手帳などが売られています。