くらし情報『3人に1人の妊婦が貧血で「赤ちゃんが危険な状態にある」と判明』

2016年5月19日 20:00

3人に1人の妊婦が貧血で「赤ちゃんが危険な状態にある」と判明

■貧血対策の基本は「一にも二にも食事」!

そうした意味でも、妊娠する前からの貧血対策がとても重要。

なかでも、鉄欠乏性貧血について著者は「対策の基本は、一にも二にも食事です」と断言しています。

まずは、身体に吸収されやすい「ヘム鉄」を積極的に摂取すること。これは肉や魚、卵、乳製品など動物性食品に多く含まれています。吸収率では劣る「非ヘム鉄」は野菜や果物に多く含まれますが、こちらはビタミンCと併せて摂ることで吸収効率がアップするそうです。

さらに、著者がおすすめするのは「食べ方」を工夫すること。

鉄鍋を使うと、同じ料理をアルミ鍋や土鍋で料理した場合にくらべて、鉄の摂取量が1.5~2倍に増えたという研究結果もあるとか。また、煮物やスープの鍋に入れておくだけで料理中の鉄分を増やすことができる「Lucky Iron Fish」というグッズも販売されています。


基本的な貧血のメカニズムに加え、子どもや高齢者、中高生、アスリートといったさまざまな属性の人に貧血が与える影響、鉄分を効率よく摂る方法などがていねいに解説された本書は、まさに貧血に関する教科書。

日本人女性の5人に1人が当てはまる貧血に、改めて向き合ってみる必要がありそうです。

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