食べないと地球を救える?世界に10万人いる「不食者」の影響力
秋山さんは、訴訟相手にも「あなたのおかげで私がいます、ありがとう」と愛を送っているそう。そうすることで、面倒だと噂のあった訴訟相手が真摯な態度になったり、味方になったりしてくれるようになったというのですから驚きです。
一見、弁護士のあり方の逆をいくような秋山さんですが、最近は、弁護士会から講演を依頼されることもあるそうです。不食者が増えれば、裁判のあり方さえ変わっていくかもしれません。
不食の可能性は、ほかにもまだまだあります。
世界の中でも日本は、年間の食品廃棄物が多いといわれています。事業系で1916万トン、家庭系で885万トンとも(2012年度・農林水産省による推計)。
本書を読むうちに、不食は、人口問題や食糧難を含む環境の問題を一気に解決へと導く鍵になる気がしてきました。
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筆者もそうですが、普段、特になにも考えず、食事の時間になったから食べている人も多いのではないでしょうか。
最後は、秋山さんの言葉で締めくくりたいと思います。
「本当にお腹が空いた時にだけ適量を食べ、少しずつ食べる量を減らしてください。食べる量を減らすだけで、私たちは地球に貢献できます。自然界をご覧ください。