たった1分でOK!心理学のプロが教える「自分が変わる集中法」
『短時間で「完全集中」するメソッド』(佐々木正悟著、大和書房)の著者は、20代後半から30代にかけてアメリカに留学し、実験心理学を専攻してきたという心理学ジャーナリスト。
その際、「ブラック・ルーム」という無音で真っ黒な部屋に被験者を閉じ込め、自分にお好きなことを徹底的に考えてもらうという実験をしてみたことがあるのだそうです。
その結果としてわかったのは、どんな人でも、その気になればわずか1分で極端な集中状態に入ることができるということだったのだとか。
そこで本書においても、「ブラック・ルームほど大がかりではないけれど、しかし『たった1分』で自分を変えられる集中法」を紹介しています。
■まずは1分だけ集中してみるべし
この話題について語るにあたり、著者は、ある瞑想の指導者が「1分間瞑想法」というものを提唱したときのエピソードを引き合いに出しています。
いうまでもなく「1分間だけ瞑想してみましょう」ということで、それだけでも効果があるというのです。
しかし当然のことながら、彼のセミナー参加者からは「たった1分の瞑想で効果があるわけがない」という疑問が出たのだといいます。
すると、その瞑想の指導者は、次のような説明をしたのだそうです。