2023年10月27日 21:40
「手指が痛くて物が握れない」40代から起こりやすい手指の不調の原因と注意すべきこと【医師解説】
閉経に伴い女性ホルモンが急激に減少し、ホルモンバランスが崩れることが一因と考えられます。通常、閉経前後が最も症状が強く出る傾向があり、閉経後数年で少しずつ消えていきます。
要因2. 加齢
筋肉は年を重ねても鍛えることができますが、筋肉と骨をつなぐ“腱”は、加齢とともに衰えてしまうため。
要因3. 日常生活における習慣
パソコンやスマホによる手指の酷使、スポーツ、楽器、編み物といった手指を使う趣味など、日常の習慣や趣味が一因となることも。
「加齢に加え、日々の疲労が積もり積もったところに、女性ホルモンの急激な減少が起こることで発症することが多いようです」(中村先生)
代表的な疾患は?
多く見られるのは「ヘバーデン結節」
40~50代の女性に見られる手指の関節の疾患には、主に以下のようなものがあります。
●ヘバーデン結節
ヘバーデン結節は、指の第1関節の軟骨が摩耗することで、関節の変形、腫れ、屈曲などを起こす病気。すべての指について起こる可能性があり、指の変形性関節症に分類されます。赤く腫れたり、痛みを伴ったりします。
また、動かしにくくなり、関節が変形することも。
原因ははっきりと解明されておらず、手の使い過ぎ、遺伝、ホルモンバランスの乱れなどとの関わりが指摘されています。