2022年11月5日 03:10
頭痛、めまい、落ち込み…気圧差があるとやってくる「天気痛」ってどんなもの?【耳鼻咽喉科医監修】
と休息時に優位になる「副交感神経」があります。両者のバランスが崩れ、交感神経が過剰に高まると体は過緊張状態に。血管が収縮して血流が悪くなり、頭痛などの不調を引き起こします。
頭痛の他、耳のトラブルや心の不調を引き起こす
頭痛がメインですが、天気痛の症状はさまざまです。内耳が刺激を受けるため、低音が聞き取りにくくなる急性低音難聴や耳鳴りなど耳のトラブルも見られます。
また副交感神経が過剰になった結果、気分の落ち込みや倦怠感などが表れることも。思春期の場合、天気痛による倦怠感と「起立性調節障害」との見分けがつきにくいため、判断には注意が必要です。
〔天気痛の主な症状〕
頭痛めまい急性低音難聴気管支喘息首痛肩凝り関節痛心の不調(気分の落ち込み、倦怠感など)
「雨が降ると古傷が痛む」のも天気痛の特徴
昔から「雨が降ると古傷が痛む」と言われていますが、これも天気痛の1つ。
気圧が低くなると神経伝達物質のヒスタミンの分泌が促されます。ヒスタミンは炎症に作用するため、痛みや腫れが生じてしまうのです。
天気痛になりやすいのはどんなタイプ?
体質的になりやすく、長く付き合う人も
天気痛に悩む人の男女比はおよそ3:7。