2023年7月6日 08:10
「婦人科検診は何を検査してる?」NILM、ベセスダ、細胞変化、クラスⅡ…って何?【医師が解説】
関与のエビデンスを取り入れていることに特徴があります。これにより子宮頸がんの前の段階(前がん病変)の微妙な異常も見つけやすくなりました」(駒形先生)。
【ベセスダシステムの意味】※()内はクラス分類の場合の表記
- NILM(クラスI・Ⅱ相当)=正常な細胞のみ
- ASC-US(クラスⅡ・Ⅲa相当)=軽度の扁平上皮(体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織)内病変疑い
- ASC-H(クラスⅢa・Ⅲb相当)=高度の扁平上皮内病変疑い
- LSIL(クラスⅢa相当)=HPV感染や軽度の異形成(異形成=正常とがんの中間の状態)
- HSIL(クラスⅢa・Ⅲb・Ⅳ相当)=中等度異形成・高度異形成・上皮内がん(がんが上皮にとどまり浸潤していないがん)
- SCC(クラスⅣ・V相当)=明らかな扁平上皮がん(体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織から発生するがん)
「NILM」ならとりあえず安心?
「NILMとは陰性という意味です。
さらにクラス分類がクラス I なら問題ありません。 クラスⅡの場合は、良性の細胞変化と書かれていることもあるかもしれません。 クラス I よりは細胞が変化しているという意味ですが、これも NILM なら要検査にはなりません」