2023年8月10日 10:10
女性は40代から急増!「死亡原因第1位」なのに早期発見で完治率が高い「がん」とは?【医師監修】
ステージ0、ステージⅠの早期ではほとんど自覚症状がありません。しかし、進行すると
- 血便(便に血が混じる)
- 下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)
- 下痢と便秘の繰り返し
- 便が細くなる
といった症状が見られるようになります」(里村先生)
進行すると全身に転移
「大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。転移が死亡原因となります」(里村先生)。
大腸がんの早期発見の方法は?
年1回の「便潜血検査」が有効
早期ではほとんど自覚症状がないとなると、どのように発見できるのでしょうか。
「現在、大腸がんの早期発見で最も有効な手段は『便潜血検査』です。
健康診断や人間ドックに組み込まれていると思いますが、年に1回、40代を過ぎたら必ず受けてほしい検査です。
普通は便の中に血液は混ざっていないため陰性ですが、血液があると陽性になります。肉眼ではわからない、便に潜む血液を調べることができます。