【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第8回目 保険料節約5つのコツ その(1)「立ち位置をチェックする」
生命保険は病気やケガ、死亡など、自分の力や心がけだけではどうすることもできないアクシデントに備えて契約するものです。しかし、自営業の方や一人親方の方など自分が働かなければ即収入ダウンにつながりやすい人と、入院の有無にかかわらず決まった年金額が受け取れるシニア層では、家計に与えるダメージは大きく異なります。つまり、最小限の保険料でリスクに備えるにはこの「自分の立ち位置」を把握することが重要なのです。
【1】病気・ケガに対する耐久度をチェックする
これから5つの質問をします。「YES」、「NO」でお答えください。
- 定期的な収入(給与、年金など)はありますか? YES・NO
- それはあなたが働かなくても得られるもの(年金、家賃収入等)ですか? YES・NO
- 会社員、もしくは公務員ですか? YES・NO
- 病気やケガをしたとき、あなたをサポートしてくれる人はいますか? YES・NO
- 使う予定のない預貯金が300万円以上ありますか? YES・NO
1~3は収入に関する質問です。4は周囲から支えが得られるかどうかを、5は病気やケガによる出費や収入減に対応できる経済余力があるかを確認する内容になっています。
医療への備えがもっとも必要なのは、すべての質問に「NO」と答えた人です。
病気やケガで働けなくなることで定期的な収入がなくなり、医療費などの支出が増えるにもかかわらず、周囲からの支えもなく預貯金が少ないという現状ですから、短期間の入院でも生計が成り立たなくなる恐れがあります。このような環境に置かれている人は、自分が生きていくために必要な保障を重視すべきです。
具体的には、「医療保険(病気やケガで入院・手術をしたときなどを保障)」または、「就業不能保険か所得補償保険(病気やケガで一定期間以上働けなくなったときに毎月給付が受けられる保険)」でしっかり備えておきましょう。老後の年金額に不安を感じる場合は、老後も保障を続けられる終身医療保険を選択するのもひとつの方法です。