くらし情報『日本の子どもの貧困率が年々悪化!?国が取り組む支援制度とは』

2015年3月31日 00:00

日本の子どもの貧困率が年々悪化!?国が取り組む支援制度とは

「地域未来塾」とは何?

地域未来塾は今回新設される、経済的事情などにより塾に行けないなど、家庭での学習が遅れがちであったり、また学習習慣が十分に身についていなかったりする子どもが、いつも通っている学校という場で、無料で補習を受けられるシステムです。

【地域未来塾の概要】
<管轄>学校支援地域本部
<対象>中学生の希望者
<費用>無料
<どこで>学校
<教える人>地域の大学生や教員OBなど

地域未来塾の実施を担う「学校支援地域本部」とは、「学校を支援するため、学校が必要とする活動について、地域の方々をボランティアとして派遣する組織」として、平成20年度に設置されたものです。学校・地域・家庭が一体となって、地域ぐるみで子どもを育てていこうという主旨のもので、すでに設置されている全国の本部では、本部それぞれが、独自に工夫をこらした内容のイベントや勉強会を企画し、子どもへの学習支援の一環として取り組んでいます。

平成26年度現在、公立中学校の2,814校(全体の約27%)に学校支援地域本部が設置されています。

そして、この学校支援地域本部を活用し、国をあげて中学生への無料学習支援を立ち上げることになったのが、地域未来塾なのです。

地域未来塾の概要についての詳細は、まだ発表されていないため、今現在、学習支援地域本部を活用して、すでに実施されている学習支援がどのようなものか、みてみましょう。

【全生徒を対象とした学習支援の事例】(東京都内のある中学校の取り組み)
<放課後学習支援>
  • 対象は中1~3の希望者
  • 年間約80回
    (学期中の週2回(2時間程度))
  • 空き教室を利用する
  • 無料
  • 指導員(教員志望の講師や大学生など)による個別指導と自習
憶測の域を出ませんが、地域未来塾もこの事例に近いような内容になるのではないかと筆者は思います。

これらの取り組みが成功し、どんな環境においても、子どもたちが自由に必要としている教育を受けられ、貧困に陥ることのない世の中になることを期待したいものです。


’鈴木コラム執筆者プロフィール 鈴木 さや子(すずき さやこ)

(株)ライフヴェーラ 代表取締役/mamaTanoマネーサロン 代表/CFP(R)/1級FP技能士/住宅ローンアドバイザー/キャリアコンサルタント(CDA)
家族が笑顔になれるための生活に役立つお金の知識を、主に女性向けに、セミナーやコラム記事などを通じて情報発信。保険などの商品を一切販売しないファイナンシャルプランナーとして活躍中。専門は教育費・ライフプラン・保険・住宅ローン・マネー&キャリア教育。女性の心に寄り添う個人相談にも定評がある。企業講演の他、小・中学校や地域コミュニティなどでの講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行っている。


’柳澤コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)

CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士
関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。
家計アイデア工房 代表


※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。
※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。


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